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LED照明の素朴な疑問を解決!(2ページ目)

究極の省エネランプとして注目を集めるLED照明。どんどん浸透しつつあります。とはいえ、住宅用の照明器具としてはまだ馴染みの少ないLED、どんな選び方をしたらよいのでしょう?

執筆者:鈴木 理恵子

眩しさに要注意

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黒ガラス風の半透過セードのペンダント。光源が直接見えないし、またセードを通して温かみのある光が広がる。
「鈴木さん、ちょっとこの照明を覗いてみてください。」と吉田さん。「眩しい……」。

LEDを使った照明器具で気をつけたいのが不愉快な眩しさ=グレア。LEDはほんの小さな点の光源です。そのため、白熱灯のようなきらめき感を得られるのですが、LEDをそのまま見るとかなりの眩しさを感じます。

ペンダントなど光源が見えやすい位置に使われる照明器具には、セード等で直接光源が目に入らない工夫がされているものを選んだり、寝室のダウンライトを計画するには、目に入りにくい位置に設置し、光の広がりが狭いものを選ぶと良いでしょう。

「小さい」メリットとデメリット

LEDの大きな特徴の一つは、「小さい」こと。LEDを使った照明器具は白熱灯や蛍光灯を使った照明器具に比べると、コンパクトです。

この「小さい」というメリットが大きいのが、ダウンライトやフットライトなど、埋め込む照明器具。ダウンライトは天井裏にある程度の埋め込み高が必要ですが、十分な埋め込み高が確保できない場合もあります。
「全体照明用としては、電源を別にとれば、80mm前後と少ない埋め込み高でも設置が可能です。また、25mmと埋めこみ高の小さなダウンライトもあり、飾棚用としてお勧めです。」

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直径78mm、高さ70mmと小ぶりなペンダント。ダイニングテーブルにあわせて数灯並べて。光が透過する器具は実際寸法よりも大きく見えるので、点灯時の見え方も考慮して。
反対にデメリットというほどではないのですが、気をつけたいのが設置場所との大きさのバランス。コンパクトで小さいため、物足りなく感じることもあります。例えば、テーブル上のペンダント。大きめのテーブルにLEDのペンダント一つでは、少々さびしい。明るさの確保も含めて、数灯吊るして大きさのバランスを取ったり、器具として大きく見えるものを選んだりするといいでしょう。

ランプ寿命が器具の取替えドキ

LEDは長寿命として知られています。LED自体は点灯しなくなるということはないのですが、周りに使われている樹脂の劣化などが原因でだんだんに明るさが失われていきます。その寿命が10年前後と考えられています。

LEDを使った照明器具はLEDのランプと器具が一体となっています。白熱灯や蛍光灯の照明器具のようにランプ交換の手間はありませんが、ランプ寿命がきたら、器具ごと取り替えなくてはならないことを覚えておきたいですね。
「現在使っているダウンライトから、LEDのダウンライトに変更する場合、径の大きさをカバーするパーツも用意しています。リニューアルの際にはご検討を」だそう。

普及しつつあるLEDですが、実際の住宅ではどのように使われているのでしょうか。
おウチ全体LEDって可能なの? >>
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