丘からの光線が半地下の室内にまで入り込んでくる家
今回は「家・夢工房」で建てた家見学記のパート2です。
スペインを意識したという清水邸は、千葉の勝浦にあるリゾート地の中に建てられた家。
白い壁、テラコッタのアプローチ、赤茶色の瓦を敷き詰めた屋根……それは小高い芝生の庭に面して、開かれて建っています。清水邸には玄関らしきものがなく、道路側に付けられたアプローチを通って南面のリビングから入ります。
このアプローチには天井にアクリル板が張ってあり、木組みの構造材がそれを支えていますが、それが白い壁に影を落とし、いやがおうにも南国ムードを高めています。このエントランスまでの距離がいい。スイッチが切り替わるような気がしますねー。
エントランス、つまりリビングの前のテラスから中に入ると、そこは全部が一連なりの空間。西部劇などに出てくる酒場には、ホールがあってその上にバルコニーがあり、その奥が部屋になっていますが、一瞬そんなイメージが浮かびます。
入ってすぐがいわゆるLDKで、左手にキッチンを兼ねた大きなダイニングテーブル、右手にはリビングがあります。そして真っ正面には階段があり、上の階に階段をはさんで2つの寝室が。階段の向こうは眺望のいいテラスです。一方、下の階を見るとやはり両側に部屋が分かれていて、左手が浴室、右手が客室になっています。それらの全体的な構成が、エントランスから一目で見渡せるわけですね。