タラップを上がって宇宙船に入る

積み木がずれたかのようなユニークな形状

まさにオープンハウス・ラッシュといってもいいぐらい、続けざまに竣工される納谷学+新さん(納谷建築設計事務所)の作品ですが、今回のものは「初めての試み」という建売り住宅。夫婦二人(子ども一人予定)のためのプロトタイプの家です。
場所は東急東横線の学芸大学駅から5分。商店街をまっすぐ行き、公園の先を曲がった閑静な住宅街。開口部が小さく少ないのは周囲からプライバシーを守るという配慮でしょうから、プロトタイプとはいっても都心の住宅地適応型の住宅といえそうです。

外観は2つの横長の箱を、ややずらして積み重ねた形。1階の鉄筋コンクリート造の上に鉄骨造の箱を乗せた構成になっていますが、「内部空間を有効に使えるよう、柱を細く外壁を薄くしました」(納谷さん)との言葉どおり、内部は全体的にふわりとした、柔らかい印象の建物になっています。

壁づたいに母船の底から内部に入る

玄関は外階段を上がって2階から。まるで宇宙船に上がっていくタラップのよう。これは外階段なのですが、じつはガラスの壁で仕切られているので、室内の一部のようになっています。さらに壁収納とガラス壁の間には細い通路があって、階段のまわりを周回できるようになっており、不思議な空間のゆとりを感じます。

階段は外なのですが中の一部でもあります

続くキッチンは階段と平行に設えられたアイランド型。その先には、やはり平行に内階段があって、ここから階下(1階)に降りられるようになっていました。つまり、外階段ーキッチンー内階段が平行につくられていて、いずれも周回できるようになっているというわけです。シンプルでわかりやすいデザイン!

外階段と平行に置かれたアイランド・キッチン

さらにそのキッチンと平行に開けられた1階への道

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