電柱さえも家の要素にとりこむ
上/高さ1.8mの穴空きブロックの塀。電柱を一体化させるとともに道行く人の視線を緩やかにさえぎっている。 下/パイプむき出しで雑多な感じの外側とは対照的に、内側はフラットな壁が立ち上がるスッキリした空間になっている。 |
この家の敷地には困ったことに電柱が立っていました。電柱のために敷地をいっぱいに使えないのは理不尽と、細谷さんは穴空きブロックの塀を挟み込むように配置して、まるで電柱が家の一部であるかのようにデザインしました。また、工事現場の養生鋼板がパイプで支持されて、ウッドデッキのテラスの目隠しになっています。知らないと、まだ工事中?と勘違いしてしまいそうですが、これもローコストのアイデアなのです。
◆建築家プロフィールと建築データ