目黒川のつくる斜面地の一画、緩やかな坂道の途中。ゆったりとした集合住宅が建ち並ぶ一画に、奇跡的に残った約40坪の土地がこの家の敷地です。台湾生まれのアメリカ人建築家ビンセント・イェーさんが、ここに賃貸住戸付きの自邸を建てようと計画したのが2008年の春でした。そこで、かつて谷口建築研究所で共に働いた豊田健太郎さんをパートナーとして、設計作業を進めていったのでした。

四面から眺められる住宅


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外観
上/緩やかな坂道に面した正面。向いはマンションの植栽が生い茂っている。下/隣地からテラスのある北側を見る。


完成したコンクリート造の住宅は、都心には珍しく四面のどこにも接する建物がありません。ぐるっと見回すと、外壁が木目と型枠パネルとペイントという3種の表情で仕上げられていることに気づきます。上階の賃貸住戸には東側の外階段から入ります。上の住戸と下の住戸は完全に独立した形になっているので、将来的には二世帯住宅としても使える設計になっています。

◆建築家プロフィールと建築データ