独身者は自覚的に老後のための貯金をスタートさせる
独身者はとにかく貯金をして（資産運用してもＯＫです）、老後のお金を増やす必要があります。年収の20％を大目標に、少なくとも10％は貯められる体制を整えてください。独身者の難しいところは「ひとり」ということです。
子が健やかに成長してくれれば、最悪の場合に子に扶養してもらうこともできますが、独身者にはそれはかないません。（近年では子も自分の生活に必死で、親の面倒を見る余裕がない場合が多いのですが）
また、ひとりで体調を崩した場合にはお金を払って介護サービスを利用しなければならなくなります（介護保険もありますが、毎日介護サービスを利用したい場合は自己負担も必要になります）。
独身者が老後資金を貯めるのは大変だろうなと思います（特にパート、派遣等の非正規従業員はなおさらです）。それでも、独身者は子のいる夫婦と比べてお金を貯めやすいことは事実です。子のいる家庭では、子のための費用が最優先になるのが通常であり、自分の老後のことを意識した別枠の貯金は普通行われないからです。
現代において、老後資金準備の問題は、誰にとっても大変な課題です。
親の世代も計画的に老後資金準備をしてはいません。しかし、年金生活に入ってから、「とりあえず、今あるお金の範囲で暮らそう」でなんとかなっていた世代だったのです。
残念ながら、私たちが同じことをすれば、年金生活に入って「今あるお金の範囲でなんとかならない」ということになります。対策は「貯め始める」しかないのです。
そのとき、あきらめが最大の敵だと思います。今月の５０００円の積立がなければ、来月１万円には積み上がりません。１万円の積立がなければ、１０万円に成長することもありません。石をコツコツ積み上げて石垣を作るようなイメージで、老後資金準備を始めていってください。
