外債のリスク1 価格変動リスク
外債のリスクを理解して投資しよう
債券(日本債券も外国債券も)は、償還日まで持っていれば額面金額が受け取れます。しかし償還日前に換金する場合は、その時の市場価格で売却されますので、市場価格が下がっていれば投資元本割れをしてしまう可能性があります。
債券の価格は、金利の変動などによって変動します。世の中の金利が上がると、金利が低い時期に発行された債券は魅力的でなくなるので、価格が下がります。世の中の金利が下がると、金利が高い時期に発行された債券の魅力が増すので、価格が上がります。また一般的に、同じ内容の債券を比べた場合、償還日までの残り期間が長いほど、価格の変動は大きくなります。
外債のリスク2 為替変動リスク
外債の魅力として「為替差益が期待できる」と書きましたが、反対に「為替差損を被る可能性」もあります。金利や償還金、売却益などを日本円で受け取る時に為替の影響を受けます。購入時よりも為替が円高になっている時に償還金や売却益を日本円で受け取ると、投資元本を割り込む可能性があります。
外貨決済のサービスが利用できる証券会社もあります。使う予定がしばらくないお金であれば、償還金等を外貨で受け取っておいて、円安になるのを待つこともできます。
外債のリスク3 信用リスク
債券の発行体の経営状況、財務状況が抱えるリスクです。債券は金利が受け取れることと、償還日に額面金額が受け取れることが約束されているものですが、発行体の経営がたちゆかなくなってしまうと、それらの約束がきちんと果たされず、債務不履行になる恐れがあります。
信用リスクの判断材料としては、格付け機関による格付けがあります。また、信用リスクが高い債券はそのままでは買い手がつきませんので、金利を高くして魅力を高めています。金利だけに注目して債券を選ぶと、リスクが高い債券を選んでしまう恐れがありますので気を付けましょう。
外債のリスク4 カントリーリスク
紛争などは経済にダメージを与えます
債券を発行している企業等の経営状況だけでなく、その国の経済や政治の状況も重要です。たとえば戦争や紛争などの政治的な混乱が起これば、当然、国全体の経済も混乱します。それが発行体の経営、為替、金利などにも影響を与えます。
資産運用にリスクはつきものです。リスクをきちんと理解した上で購入しましょう。