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Adobe Premiere Pro CS4 レビュー(2ページ目)

プロ用ビデオ編集ツールとして定番の「Adobe Premiere Pro」。その新バージョン「Adobe Premiere Pro CS4」を、ビギナーユーザーにとってどのようなソフトなのかという視点からレビューしてみました。

阿部 信行

執筆者:阿部 信行

デジタルビデオガイド

一新された出力方法

Premiere Pro CS4で編集した映像は、「Adobe Media Encoder」を介して出力される方式に一本化されています。これまでは出力するファイル形式によって、Premiere Pro内蔵の出力機能や Media Encoderでの出力などと使い分けていましたが、Premiere Pro CS4からは、すべて「Adobe Media Encoder」から出力されます。

こにれよって、スピーディなファイル出力と、他のアプリケーションソフトとの連携作業も楽になりました。

▲出力作業は、すべて「Adobe Media Encoder」が担当する。


●Flashビデオの出力に対応

出力機能で特に注目できるのが、FLV/F4V形式の出力に対応したことです。これまではAdobe Flashなど、Flashアプリケーションが必要でしたが、今回のバージョンから 「Adobe Media Encoder」によるFlashビデオの出力に標準で対応しています。

なお、FLVは従来どおりOn2 VP6とSorensonコーデックによる圧縮映像と、MP3 オーディオコーデックを使用してエンコードされたオーディオデータで構成されます。ただし、On2 VP6では2パスエンコードなども選択できるようになりました。

これに対して、F4Vは.264 ビデオコーデックと AAC オーディオコーデックを使用してエンコードされたデータでビデオが構成されます。これによって、FLV形式より高画質なFlashビデオを、Webサイトやブログなどで利用できるようになりました。

▲F4V形式での出力にも対応。


DVDイメージのままFlash出力

Premiere Pro CS4には、DVD-Videoなどを作成するためのアプリケーションソフト「Adobe Encore」が標準で付属しています。このアプリケーションを利用すると、オリジナルなDVD-Video作成ができることはもちろん、DVD-VideoのイメージをそのままFLVとして出力できます。

したがって、DVD-Videoと同じインタラクティブなDVDメニューを持ったWebページなどが作成できます。まさしく、DVD-VideoをそのままWebページとして出力できるので、この機能は、ちょっと感動的です。

▲EncoreでDVD-Videoをオーサリングする。
▲オーサリングの結果は、オリジナルなDVD-Videoとして出力できる。
▲さらに、そのままFLV出力でき、DVD-Videoのイメージのまま、Webページが作成できる。


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