「1本のテープは1本の作品」と思って撮ってください。そして、作品であるからには、ストーリーが必要になります。漫然と撮影するのではなく、ここで紹介するようにストーリーを考えながら撮ると、わかりやすい作品になります。

「5W1H」って聞いたことありますか?

仕事で取材を始めた頃は、よく「5W1Hを考えて記事を書け」といわれました。同じことは、ビデオ撮影にもいえることです。要するに、「何を目的に撮ったものなのかわかりやすい」ことが重要なのです。映像を見せられて、「何のために撮ったものなの?」と思われるような映像では、作品ではないということなのです。

さて、5W1Hというのは、次のようなものですね。

When いつ
Wher どこで
Who だれが
What なにを
Why なぜ
How どのように

撮影を行う場合、この5W1Hを意識して撮ると、ストーリー性のある作品を撮ることができます。公園でのお遊びや家族旅行、運動会に卒業・入学式など、「テーマ」があるものに関しては、全て5W1Hを設定できます。

ただし、必ずしも5W1Hの全てを入れて撮らなければならないというわけではありません。5W1Hを基準に考えましょう、ということなのです。

たとえば、近所の公園に遊びに行くというテーマで撮影をした場合の例を見てみましょう。5W1Hを考慮して撮ると、次のようになります。


どこで? →アスレチックで

 


だれが? →息子が

 

何をしている? →遊んでいる

 

いかがでしょうか。5W1Hだからと難しく考える必要はありません。普通に撮ればよいのです。そのとき、ちょっと5W1Hを気にして撮るというだけのことなのです。

具体的には、「どここで」では場所がわかるような被写体を撮ります。たとえば公園の入り口や看板、案内板など、場所が特定できる被写体を撮っておきます。「運動会の撮り方」でも、「秋期大運動会」といった看板を撮るようにと解説しましたが、こうした被写体(場合によっては「いつ」もわかる)も撮るようにします。

また、「だれが」では、当然家族や参加者などですね。これも、場所がわかる所から一緒にとってしまえば、「家族と遊びに行ったのだな」と一目でわかります。

少なくても、「どこで」「だれが」「何をしている」という3つの要素だけは、必ず押さえた映像を撮ってください。

このようなことを考えながら撮っていると、いつのまにか無理に意識しなくても自然と考えて撮るようになるものです。