動画撮影・動画編集/デジタルビデオ撮影の基本

デジタルビデオ撮影はストーリーを考えながら撮ろう(2ページ目)

「1本のテープは1本の作品」。そして、作品であるからには、ストーリーが必要になります。漫然と撮影するのではなく、ストーリーを考えながら撮ると、わかりやすい作品になります。

阿部 信行

執筆者:阿部 信行

デジタルビデオガイド

起承転結も同じこと

ストーリーを考えるとき、重要なことはストーリーに「起承転結」があることだといわれます。この起承転結も、基本的な考え方は5W1Hと同じことです。ただ、起承転結をベースにストーリーを考えると、意外性のある作品を作ることができます。

例えば、次の例は「デイキャンプ」をテーマに撮影したものですが、起承転結を考えて、次のような構成を考えながら撮影してみました。


【起】デイキャンプの準備

【承】バーベキューをする

【転】水遊びをする

【結】終えて帰る

この場合、【起】は、キャンプ場でデイキャンプの準備を始めるというところからストーリーが始まり、【承】では、参加者がバーベキューを楽しんでいるというシーンになります。また、【転】では、バーベキュー以外に、水遊びもできたぞという意外性が加えられます。そして、【結】でデイキャンプを終了して帰るという流れでストーリーが運びます。

こうして起承転結を考えながら撮すと、作品としてみても、おもしろものになります。考えてみれば、【起】は「どこで」に相当し、【承】は「だれが」と「どのように」、そして【転】が「何を」で、【結】で「何をした」と考えられなくもありません。要するに、ストーリー性を考えながら撮るということが重要なのです。

本来なら、撮影を開始する前に「絵コンテ」といって、ムービーの台本のようなものを作ればよいのですが、そこまできちんと作業をする必要はありません。「次はこんなシーンを撮ればストーリー性が出てくるぞ」と考えながら撮れば、それでも十分です。

いままであまりストーリーなど考えずに撮っていたのなら、今度はちょっとだけ考えて撮ってみてください。撮ったものを見ると、確実にわかりやすい作品が出来上がっているはずです。

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