競技の撮り方
■撮影場所の確保競技の撮影では、撮影のテクニック云々より、ベストな撮影ポイントを確保することが肝心。我が子が出場する競技の3つくらい前から、撮影ポイントに移動して場所を確保しておきましょう。
■徒競走はパンで撮る
50メートル競走や100メートル競走、リレーといった競技は運動会のメインイベント。だから、きっちりと押さえたいものです。まず、どこで撮影をするかですが、おすすめはゴール地点。運動会の撮影では長回しは厳禁ですが、こればかりは、スタートからゴールまで、パンしながら一気に撮ります。パンの仕方については、本ガイドの「ビデオ撮影基本講座 【Lesson4】 」を参考にして下さい。
▲下で解説してある撮影ポイントを押さえ、迫力ある映像を撮ろう
1・ズームでスタート前の子供の姿を押さえる。 2・ズーム操作は控えめにし、ほかの子供たちと一緒に走っている姿を押さえる。 3・カーブなどは、なかなか迫力あるシーンが撮れるポイント。どれくらいのズーム調整がよいか、事前にリハーサルしておこう。 4・ゴールに向かってくる我が子を徐々にズームイン。ゴールで一気にアップで撮る。
まず、撮影場所からからスタート地点にいるわが子を捜し、スタート前の姿をズームで押さえておきます。そして、スタート直前からゴールまでは、長回しで撮ります。
スタートしてから走っている途中は、我が子だけでなく、一緒に走っている友達も画面に入るサイズで撮って下さい。我が子だけで走っているのではないですからね。
ゴール近くになってきたら徐々にズームインし、ゴールした瞬間で我が子の顔をグッとアップにします。
できれば、我が子が走る前のグループなどで、パンの状況やズームイン、ズームアウトなど、撮り方のリハーサルをするとよいでしょう。
運動会の撮影テクニックのポイント
■演技などは事前に下調べをもう一度いいますが、ダンスや遊技、組み体操などを撮る場合は、事前に子供がどの位置に立つのかを調べておき、早めに撮りやすい場所を確保します。子供がどのあたりに立つのかプリントで知らせてくれる学校もあるので、こうした情報は積極的に利用してください。
▲自分の子供はどこに立つのかなどを事前にチェックしておくこと
■長回しをしない
1つのカットは、5~10秒程度の長さでこまめに撮るようにしましょう。ダラダラと長回しで撮ると、メリハリのない運動会映像になってしまいます。短いカットをつなげると、運動会の興奮が伝わってくる映像になります。
■やたらとカメラを振り回さない
運動会に限らず、どのような撮影にもいえることですが、我が子を中心に撮りたいばかりに、子供の動きに合わせてカメラを上下左右に振り回さないようにしてください。ちょっと引き気味のサイズで、多少子供が動いても、なるべくカメラは動かさずに撮るようにします。これは結構、難しいテクニックなのですが、初心者の撮影ミスでも多い失敗例です。
だからといって、カメラを動かしてはいけないというのではありません。カメラの動きは必要最小限にするということです。そのためには、子供がどちらの方向に動くかを予測しておくと、無意味に振り回すことが少なくなります。子供の動きに合わせて、自然にカメラを振れるようになりますよ。