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無料ドローソフトInkscapeで牛の絵を描こう

牛さんのデフォルメって、意外とむずかしくて、ぶたさんやカバさんになってしまったり。そこで今回は、フリーのドローソフト「Inkscape」を使って、牛さんの特徴を出しながらイラストを描く方法をご紹介します。

土屋 徳子

執筆者:土屋 徳子

CG・画像加工ガイド

2009年、平成21年の干支は「うし・牛・丑」ですよね。年賀状に牛の絵を描こうと思うのだけれど、牛さんのデフォルメって、意外とむずかしいんです。ともするとぶたさんのようになってしまったり、カバさんになってしまったり。

そこで今回は、牛さんの特徴を出しながら、フリーの本格ドローソフト「Inkscape」を使って、デフォルメしたイラストを描く方法をご紹介します。
手描きがあまり得意ではなくても、主に円を描き重ねるだけで、絵が描けますので、気軽にお試しください。

Inkscapeで描いた牛さんのイラストです。

Inkscapeの準備

最初に無料のドローソフト「Inkscape」をダウンロードしてインストールします。
Inkscapeは、無料ながらもIllustratorのような本格的なベクトル画像を描くことができる大変優れているソフトです。普段使いのイラスト作成にも、とても便利なのでオススメです。

顔の形を描きます

Inkscapeを起動します。通常は「A4」サイズのドキュメントが開きますが、ここではこのまま作成していきます。
コマンドバーの「フィル/ストローク」ボタンをクリックして、「フィル/ストローク」ダイアログを開いておきます。

「フィル/ストローク」ダイアログを開いたところです。

縦長四角形のドキュメント枠内の左上に「円(楕円)」ツールで縦長の卵型を描きます。何かしらの色で塗りつぶされた楕円形になります。パレットの「」をクリックすると白い塗りつぶしに変わります。

はじめに円を描くと色で塗りつぶされていますので、パレットで「白」をクリックして白い塗りに変更します。

白い塗りに変わると、楕円形が見えなくなってしまうので、黒い線のストローク(輪郭線)を表示します。「フィル/ストローク」ダイアログの「ストロークの塗り」タブをクリックして「単一色」をクリックすると、白い楕円形に黒い枠線で囲まれます。黒以外の色の場合は、パレットで「黒」をクリックします。

輪郭が黒い線、中が白い塗りの楕円形になります。

顔の下半分の形を描きます。「選択(セレクタ)」ツールを選び、楕円形をクリックして選択します。「複製」ボタンで楕円形をコピーします。同じ楕円形が2つ重なり合っている状態です。

楕円形を囲む上中央の矢印を下にドラッグして、下の楕円形の高さの半分にします。

顔の形ができました。

耳と角と顔を描きます

頭の左上に横長楕円形を描いて左耳にします。「選択」ツールを選び、「複製」ボタンで楕円形をコピーして、キーボードの「→」を押して複製した耳を右に移動して、右耳を作ります。

左耳を描いて複製したものを右へ移動して右耳にしたところです。

両耳が頭の前面にあるので、これを背面に移動します。「選択」ツールでShiftキーを押しながら左耳をクリックして両耳を選択します。ツールコントロールバーの「最背面に移動」ボタンをクリックします。

両耳が頭の背面に移動したところです。

「円」ツールで左角を描き、複製して右に移動し、右角を作ります。同様に目、鼻の穴も対で描きます。

顔ができあがりました。

次は胴と足を描きます。次のページへ>>

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