ホームページ作成/テーブル(表)の作成・装飾 (HTML,CSS)

マウスが乗った行だけ装飾を変化させる

リンクの上にマウスを乗せたときにリンク文字の装飾を変化させるのによく使われる「hover疑似クラス」は、実はリンク以外に対しても使えます。うまく活用すると、大きな表をとても見やすく(使いやすく)できます。

西村 文宏

執筆者:西村 文宏

ホームページ作成ガイド

リンクの上にマウスを乗せたときに、リンク文字の色や背景色を変化させるには、スタイルシートの「hover疑似クラス」を使いますね。例えば、次のような感じです。

a:hover { color: red; }

よく使われるのでご存じの方々も多いでしょう。上記の例だと、リンクの上にマウスが乗ったときだけ、リンクの文字色が赤色(red)に変化します。

この「hover疑似クラス」は、実はリンクだけのものではありません。 他のどんな要素に対しても使えます。
hover疑似クラスの便利な活用例の1つとして、「たくさん行のある表を見やすくする」ということが挙げられます。 今回は、その例をご紹介致しましょう。

マウスの乗っている行の色を変化させる

下記のような表を表示する場合を考えて下さい。例では4行しかありませんが、このような感じで数十行~数百行もあると閲覧が大変です。 ふと目を離しただけで、どこまで見ていたか忘れてしまいます。また、特に横に長い表だと、タイトル(左端)に対する価格(右端)を参照したい場合に、目が疲れてしまいます。

タイトル 出版社 作者 発刊日 定価
月詠 -Moon Phase- 11 ワニブックス 有馬 啓太郎 2006/03/25 903円
Rozen Maiden 6 幻冬舎 PEACH-PIT 2006/01/24 620円
涼宮ハルヒの憂鬱 1 角川書店 谷川 流 2003/06/03 540円
魔法先生ネギま! 14 講談社 赤松 健 2006/04/17 410円

ここで、「hover疑似クラス」を使います。
行を構成する「tr要素」(<tr>タグ)に対して、スタイルシートで「hover疑似クラス」を使って文字色と背景色を変化させると、非常に見やすくなります。
例えば、次のような感じです。

hover疑似クラスで見やすくなった表の例

上記は、アニメーション画像になっています。
表の上で、マウスカーソルを動かすと、表がどのように変化するかを示しています。

スタイルシートを使って上記のように装飾すると、どれだけ表が長くても、マウスを一緒に使って閲覧していけば、自分の見ている場所を見失いにくくなります。
このように「hover疑似クラス」は、リンクの装飾を変化させる以外に、ユーザの閲覧を助ける便利な使い方もできます。

IE6ではサポートされていないものの…

ただ、残念なことに、世界で最も使われていると考えられるブラウザ「 Internet Explorer 6 」以下では、リンク(a要素)以外に対する「hover疑似クラス」は、サポートされていません。 冒頭のサンプルは、IE6で閲覧しても、ただの表にしか見えません。

しかし、FirefoxやOperaではサポートされていますので、先ほどのアニメーション画像のように表示されます。 また、現在β2が公開されている Internet Explorer 7(下図)ではサポートされています
ですから、今から使っておけば、将来的には多くの閲覧者にとって見やすい(使いやすい)表にできるでしょう。

Internet Explorer 7 でのhover疑似クラス表示例
IE7ではリンク以外に対する:hover疑似クラスもサポート

マウスの乗っている行の色を変化させるソース

実現方法は、望みの要素(タグ)に対して hover 疑似クラスを使うだけです。 次のページで、HTMLとスタイルシートのソースをご紹介致します。

リンク以外に疑似クラスを使うソースは次のページで >>

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