微細テキスト
先の「隠しテキスト」とほぼ同じ方法です。文字サイズを非常に小さくして、人間には読めなくします。 しかし、ロボットには文字サイズは無関係なので、ロボットにのみ読める文章が記述できます。
用途も同じで、検索件数の高そうなキーワードの羅列や、競合製品名の列挙などに使ったりします。
例えば、次のようなコードを書けば、文字サイズは 1pt となり、人には読めなくなります。
<span style="font-size: 1pt;">この文字は1ptなのでまず見えません。</span>
特に、強調を示す em要素や strong要素、太字にする b要素などがサーチエンジンで重視されることを悪用して、次のようなコードが使われることもあります。
<strong style="font-size: 1pt;">強調しているようで…人には見えません。</strong>
要素(タグ)だけを見れば、strongですから内容を強調しているように思えますが、実際にはスタイルシートで非常に小さくして見えなくしています。これは明らかなサーチエンジンスパムで、多用していると悪質だとみなされるでしょう。
単語の列挙
1ページ内に含まれているキーワードが多ければ多いほど、そのページはそのキーワードについて深く書かれていると判断するアルゴリズムがあります。
例えば、1ページ内に「ホームページ作成」という文字列が多くあれば、「そのページはホームページ作成について書かれているのだろう」と判断できるわけです。
これを逆手にとって、検索にヒットさせたい単語をたくさん列挙することで、検索結果の上位にヒットさせようとする方法があります。
しかし最近では、単語の膨大な列挙は、やはりサーチエンジンスパムとして認識され、ペナルティが課せられるようになっています。 ただたくさん書けば上位にヒットする、というようなことはありません。
ですから、単語を列挙するのはやめておきましょう。
属性値に大量テキスト
画像を表示させる際は、画像が表示できない環境などのために「alt属性」(代替テキスト)を記述します。
例えば、次のような感じです。
※画像 logo.png が表示されなければ、代替テキスト「All About Japan」が表示される。
<img src="logo.png" alt="All About Japan">
この代替テキストも検索対象になることを悪用して、このalt属性値に大量にテキストを記述しているページがあります。
<img src="spacer.gif" width="1" height="1" alt="単語 単語 単語…">
画像の面積が大きければ、その分代替テキストの量が多くなるのも理解できますが、 例えば、スペースの調整のために用意されたような、サイズが 1px×1px の画像に対して、100文字も200文字も代替テキストがあるのはおかしいですね。 (明らかにロボットに読ませるためだけのテキストだと分かります。)
※そのような画像には代替テキストは不要なはずです。
では、画像サイズが大きければいいのか?……というと、そうとも限りません。
例えば 400px×200px の全面透明色の画像(または1色だけで塗りつぶされた画像)を用意して、そこにalt属性を書けばどうでしょうか。これもやはり、alt属性に文章が書かれるのはおかしい画像です。こういったものもサーチエンジンスパムだと解釈される可能性があります。
どの程度までの長さならスパムと判断されないかは分かりません。 ただ、代替テキストとして長文を記述しなければならないような画像は、そもそも(その長文を)画像ではなくテキストで記述できないか、デザインを再検討した方が良いでしょう。
meta要素に無関係な単語
最後に、meta要素を用いたサーチエンジンスパムについてご紹介致します。