「ニンニク、入れますか?」この字面を見てピンとくる方もいるかもしれない。東京を中心に関東圏で一大勢力、いちジャンルに留まらない人気を誇る「ラーメン二郎」。ジロリアンなる熱狂的なファンも存在し、最近ではtwitterのアカウントが話題になったりと、知る人ぞ知る存在だったのも今は昔、全国的な知名度を得つつある。そんなラーメン二郎の現状と人気の秘密、そして今後をオールアバウト「ラーメン」ガイドの大崎裕史氏に聞いた。

「ラーメン」ガイド大崎裕史

「ラーメン」ガイド
大崎裕史

「二郎の名を冠した直系の店舗が約35店、さらに二郎での修行を経た店主による亜流店、いわゆるインスパイア系も約35店、ジロリアンが認める規模感はこの程度ですね。ただ“二郎みたいなもの”を含めるとそれはそれは膨大な数になります。

人気店は聖地と呼ばれる三田本店、都心で駅近という立地の良さと本店修行歴の長い店主の味を誇る神保町や、汁なしの元祖にして横浜方面唯一の関内店などが挙げられます」

着実な裾野の広がりを見せている二郎。ズバリその魅力とは?

「安さとボリュームは変わらないポイントです。この不景気の時代に本店や目黒店ではワンコインでお腹いっぱいになれます。昼に二郎を食べれば夕飯が食べられない、というボリュームから“二郎ダイエット”なんて言葉もあるくらいです(笑)。にんにくや野菜の無料トッピングも嬉しいところです。

いい意味でマネしやすい味というのも理由のひとつ。“家二郎”と呼ばれ、自作で二郎の味を再現しようというジロリアンも多いです。なつかしの味とはまた違った、親近感のある味といったところでしょうか」

二郎の魅力について、大崎氏はさらに続ける。

「食べ歩きの楽しみがあります。どの店も一口食べれば二郎とわかる味なんですが、醤油が立ってたり、豚骨が白濁してる店もあれば、麺の太さも豚の大きさも違う。チェーン店ではないからこその味のブレ、そこが魅力なんですね。濃厚なのは八王子野猿街道店、麺の太さならば桜台店…マニア心をくすぐります」

この味、この楽しさ、関東圏に留めておくのはもったいない。聞けばインスパイア系は関西、九州、北海道と広がりを見せているそうだ。今後の二郎について、最後に聞いてみた。

「ますます広がっていくと思います。万人に好かれる味ではないですが、一度好きになったらなかなか離れられない。安さ、量、さらに会話のネタとしても優秀な典型的なB級グルメですから」
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