GPU自動切り替えが、コンピュータの力をさらに引き出す
NVIDIA Optimus(オプティマス)テクノロジーが採用された製品では、ユーザーが意識することなく、ハイパフォーマンスなGPUと省電力のGPUの切り替えが自動で行われます。仕組みとしては、NVIDIAがテストしたソフトウェアのリストがあり、このリストをみて、アプリケーションソフトの起動時にハイパフォーマンスなGPUが必要な場合は自動で切り替わります。この切り替わり時は、画面が暗くなったり点滅することなく、ユーザーはそれが切り替わったかどうかもわからない間に最適なGPUへ自動で切り替わります。
つまり、ビデオエンコードする場合は、NVIDIAのCUDAを使い高速にエンコード、終わったら、インテルの内蔵GPUで省電力モードへ。3Dゲームを立ち上げたら、NVIDIAのGPUを使用するモードへ自動切り替え、という一連の動作が全自動で切り替わります。
この技術により、今までは手動で切り替えなければならず、さらに、その操作がわかりずらかったり面倒でやらなかったことが、ユーザーが意識することなくコンピューティングパワーを有効利用できるようになります。
さらに、NVIDIA Optimusに最適化したソフトなら、ソフトの起動だけではなく、ソフト内で実際にGPUを活用した演算をするときだけ切り替えるというような、よりインテリジェンスなことも可能なので、今後のアプリケーションソフトの対応が注目されます。
NVIDIA Optimus機能搭載ASUS製パソコン
2010年の夏までに50機種の対応機種の発売が予定されているそうです。ASUSは春にこの対応モデルの発表を予定しています。他にも国内メーカーからも登場しそうなので、よりハイパフォーマンスな製品を狙っている方はこのNVIDIA Optimusテクノロジーに注目しましょう。
【関連サイト】
NVIDIA