日本も「カスタムインストーラー」の時代に
日本で「ホームシアター」と言えば、テレビなどの映像装置やオーディオ機器を想像する方が多いかもしれません。ところが、映画の本場である北米では、特にお金持ちでなくても、ホームシアター専門に設計、施工、機材の設置や調整を総合的に行う「カスタムインストーラー」に依頼し、部屋全体、あるいは家全体のプロデュースを任せるのは、それほど珍しくありません。カスタムインストーラーが手掛ける物件では、部屋のトータルパフォーマンスとして、画質、音質、操作性などの点で優れている事はもちろん、予算次第で、高度なホームオートメーションシステムを組み込んだり、インテリアコーディネーションなども依頼できます。
最近では、日本でも、消費者の関心は、モノ(機材)からコト(映像や音響を含めたライフスタイルを楽しむ)へと変化しているようで、カスタムインストーラーへの需用が高まっています。
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ホームシアターの世界的品質基準「CEDIA」とは
家全体やシアタールームのプロデュースを任せるとなると、消費者にとっては、「どのカスタムインストーラーに依頼すべきか?」が重要になります。 しかし、消費者がその技量やサービス品質を判断するのは困難と言えるでしょう。そこで、品質と目安となるのが、カスタムインストーラーの団体である「CEDIA」(Custom Electronic Design & Installation Association)による認証マークです。
CEDIAは、1989年、アメリカで、カスタムインストーラーが中心となって発足した団体で、主に技量およびサービス品質の向上を目的とし、ホームシアターやホームオートメーションのインストール(電気工事を含む施工)に関する教育および認定プログラムを実施しています。
また、CEDIA入会の条件は、最低でも2年の実務経験と、既存CEDIA会員3社の推薦、実際に手掛けた物件3件の提示と審査が必要など、ハードルの高いものとなっています。故に、CEDIAは、ホームシアターの品質基準マークとして広く知られ、同時に、CEDIA認証を受けているカスタムインストーラーは、信頼に足る存在として認知されているのです。