外面よりも内部をしっかりとチェックしよう
中古品で注意したいのは外面よりも、内部機構がどうなっているかなのだ。少なくともファインダー内のホコリはチェックしておきたい。
サービスセンターに持ち込めば修理扱いで除去はできるが、修理期間に1週間ていどは見ておく必要があるだろう。保証期間内であれば無料作業となるが、そうでない場合はいくばくかの修理費がかかってしまう。
もうひとつチェックしたい項目は購入者としてはなかなか調べるのは難しいが、「どれだけシャッターを切ったか」ということだ。シャッターというものは可動部分なので摩耗する消耗品なのだ。
シャッターユニットには耐久回数というものが設定されており、一般的にエントリークラスのものであれば10万回、ハイアマチュア用であれば15万回、プロユースのものであれば30万回が目安になる。
ただ、これは目安に過ぎない。どれほどハードに使われてきたかなども影響するし、たまたま『当たり』の機体にあたれば耐久回数を超えても使うことができるものもある。もちろん、その逆もあるだろう。
発売日から時間が経過していなければ、それほど使い込まれていないと判断できるがプロが使っている場合はそうとも言いきれない。プロは1回の撮影で数千回シャッターを切ることも珍しくないからだ。
さて、そのシャッターを切った回数であるが古い機種では分からないものも多い。しかしニコン、ペンタックスの最近の機種であればJPEG Analyze、あるいはPhotoMerというEXIFを読むWindows用のソフトウェアでシャッターカウントを見ることができる(機種によっては対応していないものもある)。
ただし、これは撮影した画像を入手してかつ、PC上でソフトウェアを起動させる必要がある。また、キヤノンのEOSではEOSinfoというソフトがあり、PCと接続することで内部情報のシャッターカウントを読むことができる。
中古でボディを入手したあとには、これらのソフトウェアを用いてチェックしておきたいところだ。ただ、表示される枚数は内部に設定されているもので、シャッターユニットを交換してもリセットされたり、されなかったりする。一応の目安ていどに考えておきたい。
また、サービスセンターに持ち込めば、耐久回数に達しているか否かはチェックしてもらえることも知っておこう。
シャッターの耐久回数の半分以上になっていたらオーバーホールに出してチェックしておきたいところだ。シャッターユニットの交換は機種にもよるが数万円といったところになる。
シャッターカウントを事前に調べる方法はかなり限られてしまうが、たとえばオークションであれば上記のソフトで依頼してチェックしてもらうなどすることもできるだろう。
中古ショップであれば、ノートPCなどを持ち込んでテスト撮影させてもらう……というのが手として考えられなくもない。やらせてもらえるかどうかは、店によるだろう。