三菱・蒸気レスIH【NJ-XS10J】
2009年2月に発売された「蒸気レスIH」は、その名のごとく蒸気の出ない炊飯器。業界初!となるこの製品、蒸気が出ないことが様々な効果を出しています。
では、詳しくご紹介していきましょう。
INDEX
- 炊飯革命「蒸気レス」のメリット
- 準備~炊飯:水タンクのセットが特徴的
- 炊き上がり~保温:連続大沸騰&たべごろ保温
- お手入れ:水タンクが増えた分のみプラスに
炊飯革命「蒸気レス」のメリット
「蒸気レス」のメリットとは...「どこでも置ける」「安心&快適」「ずっと高火力」の3つ!
■メリット1.どこでも置ける
ガイドが一番のメリットだと感じたのが「置き場所を選ばない」こと。
炊飯器は、かなり沸騰するため、どうしても釜内の蒸気を外に出します。そのため、蒸気がこもる場所では使えないのが難点。しかし、炊飯器を換気扇の側に置くと油汚れが気になるし、食器棚や壁に蒸気がかかる場所も避けたいもの。このように、炊飯器は意外と置き場所に困るのです。
でも、蒸気が出なければ、食器棚や壁が汚れることも気にならないし、結露の心配もないので収納の中でもOK!このような不満を一気に解消してくれる「蒸気レス」は、なかなか画期的といえるでしょう。
■メリット2.安心&快適
もうひとつのメリットは、安全であること。炊飯中にうっかり炊飯器の上に手をのばし「アチッ」という経験をしたこと、ありませんか?しかし、蒸気が出なければ、こういう心配も無用。特に小さいお子さんが居るご家庭には、安心なのではないでしょうか?
また、蒸気がでないことで「匂い」もありません。ご飯が炊ける匂いを「イイ匂い」と感じる人も多いでしょうが、主婦へのアンケート結果では「炊飯中の匂い」を不満に挙げている人も多くいたそうです。さらに、妊娠中はつらいという声を良く聞きます。そんな主婦の不満も解消した生活者目線でのこの開発、素晴らしいと感じます。
■メリット3.ずっと高火力
今までの炊飯器は、高火力で沸騰し続けた場合、蒸気口からの吹きこぼれを防ぐために、どうしても火力を微調整していました。しかし、この「蒸気レス」は、蒸気口から吹きこぼれる心配がないので、最大火力のままで連続沸騰が可能となりました。
これにより、炊飯の要とも言える「大火力」がキープでき、美味しさに直結!さらに、蒸気に含まれる「うま味」も全て逃がさなず釜内に還元できるとのこと。蒸気が出ない効果は、使い勝手だけでなく、ちゃんと【味】にも生かされているのも、見逃してはならない点ですね。
準備~炊飯:水タンクのセットが特徴
それでは、実際に使ってみた感想をお伝えしたいと思います。まずは、準備から炊飯中の様子をご覧ください。■準備
水を入れるタンク。2本の水位線まで水を入れます
天面にある液晶パネル。バックライトが無いので暗いところだとやや見難いかも。
■炊飯中
蒸気口が無いため、炊飯器独特の「プシューー」という音が全くしません。静かなことに不満はないのですが、全く主張をしないので、時々「炊いてる?」と心配になるほど静かなため、若干心配にもなります。炊飯終了時には「ピー音」が鳴りますが、それもかなり控えめです。これなら、蒸気が出ないということだけでなく、本当に何処に置いても大丈夫でしょう。
やや気になるのが、炊飯時間。白米・3~4合を炊いた場合で約55分前後。急いでいる時に「お急ぎ」モードを使っても、40分位はかかりますので、長いと感じます。ガイドは圧力タイプを使い慣れていたため、炊飯器のスイッチを入れるタイミングが遅く、ご飯の炊き上がりを待つこともしばしば。この辺りは、慣れれば問題ないのですが、せっかちな方は心得ておいて下さい。
炊き上がり~保温:連続大沸騰&たべごろ保温
黒い釜で白さが一層引き立ちます!つやつやとおいしそうな炊き上がりです
口に入れると、歯ごたえがしっかりしている「ややかため」のタイプと言えるでしょうか。もちもちという食感ではありませんが、弾力性がある噛み応えです。
噛み続けていると、甘み・うまみが感じられます。ご飯のおいしさ自体をじっくり味わえる、そんな炊き上がりでした(※ちなみに、ガイドは普段もちもち系のメーカーを使用しているため、それが基準値となっていることを了承ください)。
「たべごろ保温」の葉っぱマーク。これが点滅したら12時間を超えたという意味
ちなみに、12時間以上保温をすると、1回炊飯するのと同じ消費電力とのこと。そのため、12時間を超えると「葉っぱ」マークが点滅してお知らせする機能も搭載されています。
低温にすることで、おいしい保温ができると同時に、節電にもつながる好評の機能です。保温温度が低いと感じる場合は、最初から高めの温度で保温することも可能なので、アツアツご飯が好きな方もご安心を。
お手入れ:水タンクが増えた分のみプラスに
水洗いするパーツは、内部カートリッジ・タンク・内ブタ(放熱板)・内釜
基本的にタンク自体が汚れることはないので、水を捨て、軽くすすぐだけで大した手間ではありません。また、本体のセンサー部分は布で拭いててキレイにしておきましょう。
パーツをセットしないとフタが開いたままに...乾かしている間もフタが閉まるとうれしい
★まとめ★
この炊飯器、やはり「蒸気が出ないこと」が一番のウリでしょう。蒸気レスは、生活の中では予想以上に便利だと実感します。
例えばガイド宅の場合、炊飯器スペースが扉付きのスライド式なのですが、翌朝のために炊飯予約をする時が問題。ガイドは扉を開け、炊飯器もスライドしてちゃんと出しておくのですが、深夜に帰宅した夫が「開けっ放しだ!」と、気を利かせて扉を閉じてしまいます。すると翌朝、収納内部が水滴でいっぱいという悲劇が…… 蒸気レスなら、こんな失敗もありません!
また、ご飯を炊きながら調理をしていると、いろんな匂いが混ざって不快に思うことがあります。こんな不満も一気に解消されるのは、なかなか優秀な炊飯器ではないでしょうか。味の好みはいろいろあるので、一概に「これが一番!」とは言えませんが、しゃっきりとして歯ごたえのあるご飯がお好きな方には、おすすめの一台でしょう。
【参考サイト】三菱電機・炊飯器
NJ-XS10J