結婚式・披露宴の準備/結婚式の基礎知識

花嫁和装のコーディネートを楽しもう(2ページ目)

日本の民族衣装、着物。花嫁衣裳として和装も取り入れてみませんか? 着物もコーディネート次第で個性豊かに着ることができるんです。中でも、小物使いで変化が出る「引き振袖」について専門店で伺いました。

清水 恩

執筆者:清水 恩

結婚ガイド

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小物のコーディネートでこう変わる

ドゥアンディオールは、着物だけでなく、帯や小物のラインナップも豊富。着物の下に着る長襦袢の衿に重ねた半襟(はんえり)は刺繍の高価なものが何通りも。帯、帯揚げ(おびあげ)、帯締め(おびじめ)も、カラフルにたくさん揃っています。胸元に入れる筥迫(はこせこ)や末広、帯の下に締める抱え帯もバリエーション豊か。

同じ着物でも、そのコーディネートでイメージがガラッと変わります。丸山さんに、1着の着物で2通りのコーディネートをしていただきました。選んだ着物は、黒字にえんじ色のぼかし、扇面や宝尽くしといったおめでたい柄の1着です。
振袖
黒地に扇面 宝尽くし振袖

■フォーマルさを重視したコーディネート
帯1
金地の帯をベースにまとめたフォーマルコーディネート

まずは、挙式にもOKというフォーマルなイメージで。「金地の帯や、白ベースの半襟はフォーマルなイメージが強くなります。半襟は、刺繍が豪華に入ったものがおすすめです」(丸山さん)

半襟を真っ白ではなく、ベージュ系の白にすることで優しい雰囲気になりました。帯は抑え目の金地ですが、着物に合わせた宝尽くし柄に。

きりっと紫の帯締めに、赤とグレーの鹿の子絞りの帯揚げを。丸山さんの「赤は花嫁さんらしい色。お母様世代にも受けがいいんですよ」というアドバイスで、帯揚げに合わせて、筥迫と末広も赤、抱え帯は帯の地色に近いものにしました。

全身1
「帯は立矢結びにしてみました。前からも肩越しにチラッと帯が見えて、華やかなんですよ」(丸山さん)

丸山さんは花嫁の着付けも習得されているので、試着の際に着付けのアドバイスもしてもらえます。ヘアメイクの内容を決めるのもラクになるはず。

■遊び心を持ったコーディネート
帯2
帯や小物に遊びを取り入れたカジュアルコーディネート

次に、お色直しで着る場合やレストランウェディングなどを想定。

「本来、染めの帯や金銀の少ない渋めの帯は、正式な場面では着用しないのですが、おしゃれなイメージを求めるお客様のためにご用意しています」(丸山さん)という、赤の帯をセレクト。合わせて、半襟も赤地に金銀の立涌柄に。どちらも単体で見ると妖艶な印象でしたが、着てみると可愛らしくなるのですね。

花嫁の帯締めは正式には丸ぐけ(綿を布で包んでひも状にしたもの)ですが、ここでは平組みのものに。ぐっと遊び心のある感じになります。帯揚げは黄緑に赤がポイントに入った鹿の子絞りで華やかに。「色がたくさん入ったので、小物は黒ベースにして落ち着いた感じにしましょう」(丸山さん)と、渋めのセレクトに。

全身2
「抱え帯として、こういうのはどうでしょう?」と見せていただいたのは、フリンジのついたストールのような”志ご貴(しごき)”というもの。帯と同系色ですが、結び下げるので、動きが出ます。

帯結びは文庫風です。全体にやさしく可愛らしい雰囲気になりました。

着替えをしなくても、挙式と披露宴で、小物を変えるだけで変化が楽しめます。「半襟は縫いつけてしまうので難しいですが、帯締めや帯揚げ、抱え帯、胸元の小物類はチェンジできます。短い時間でもイメージチェンジができるんですよ」と丸山さん。全てレンタルで借りられるというのも嬉しいところ。せっかくなら、こういった小物の力を利用して、楽しみたいものです。

>>着物はよく分からない……というあなた、選び方のポイントを次ページで解説します
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