幼稚園受験/幼稚園受験の基礎情報

幼稚園で採用されている教育法には何がある?(2ページ目)

幼稚園で取り入れられている主な教育法にモンテッソーリとシュタイナーがあります。さらに今注目が集まっているヨコミネ式教育法を加えて、それぞれどんな特徴があるのでしょうか?

高橋 公英

高橋 公英

学習・受験 ガイド

学生時代に家庭教師や塾講師を経験。わが子の受験をきっかけとして教育に興味を持つ。親の視点から教育界の現状を分析し、ネットメディアや雑誌に記事を執筆。現在は進学塾ではない「寺子屋」で子どもと遊び、学習指導をしている。子どもの二人が東大生。

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子どもは競争が大好き

子どもは自分の成長が実感できるものでないと本気で取り組みません。努力の結果が明確に順位として見えたり、タイムとして表れたりすることで、より上を目指してがんばります。この性質を上手く使って子どもの潜在能力を引き出します。

そのためにハンディキャップをつけて、どの子にも1番になるチャンスを与え、けれども必死にならないと1番になれない状況を作り出します。

子どもはマネしたがり

子どもは大人のマネをしたり、自分よりできる子のマネをしたがります。そこでヨコミネ式では、子どもには困難と思われることも大人のマネをさせることで克服したり、友達の様子を観察してマネしてできるようになる指導をしています。

子どもはちょっとだけ難しいことをやりたがる

子どもは簡単にできてしまうことは、つまらないので興味を持ちません。反対に難しすぎてできないこともやりたがりません。トライしてみたらできそうなことにもっとも興味を示します。そこで、現在の子どもの力では少し難しい課題を示して自分から挑戦するように仕向けます。そうすることで子どもが自ら課題のレベルを上げていって、気づいたらすごいことができるようになっているわけです。

子どもは認められたがり

子どもは自分の努力を認めて欲しいのです。「がんばった」「よくやった」「かっこいい」「すてき」と声をかけられるとますますやる気がでます。そこで常に周囲の大人が子どもを見ていることを知らせ、声をかけて認めるようにしています。

この4つのポイントは学習科学の良いトレーニングの条件に見事に当てはまっています。子どもに限らず大人でも効果的なトレーニングの条件は次の通りです。

  1. その人のレベルを向上させるための最適なレベルの困難度の課題
  2. 練習の結果がフィードバックされ、自分で良し悪しを判断できる
  3. 自分の目指すゴールを設定する
  4. 自分を支えてくれるコミュニティを見つける

横峯氏は長い保育経験から、幼児に合った良いトレーニングの条件を見いだしたのです。

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