時代とともに移り変わる演出の人気
ウエディングケーキの演出はいまも昔も人気
こうした演出の傾向は時代とともに微妙に変化していっています。では、いまどきの結婚披露宴ではどんな演出が人気なのか見てみましょう。
披露宴の演出、2015年の人気ランキングは?
まずはデータから。以下は「ゼクシィ結婚トレンド調査2015 全国(推計値)」で、「披露宴・披露パーティで実施した演出」について聞いた結果です。1位 (ウエディングケーキを互いに食べさせあう)ファーストバイト
1位 花嫁の手紙を読む
3位 生い立ち紹介などを映像演出で行う
4位 BGMのジャンルを問わず好きな曲で選ぶ
5位 会場装花を持ち帰れるようにする
6位 親に花束を贈呈する
7位 入退場の際、親・親族・知人にエスコートしてもらう
8位 テーブルごとに写真撮影
9位 親に花束以外のものを贈呈する
10位 招待客一人ひとりにメッセージを書く
いまやファーストバイトは当たり前の演出に
ランキング1位のファーストバイトは、ケーキ入刀の後に新郎新婦がお互いにケーキを食べさせ合うもの。「一生食べるのに困らせないよ」「一生おいしいものを作ります」というそれぞれの決意を表しており、欧米由来の演出です。生のウエディングケーキでケーキ入刀をする場合、必ずといっていいほど行われるもので、花嫁が花婿に食べさせる際には大きなスプーンを用意して口からはみ出るほどケーキを食べさせ、見ているゲストが盛り上がるというのがお約束。その後、花嫁が花婿の口元をそっと拭いてあげるというところまでセットになっている演出です。
相変わらず根強い人気の花嫁の手紙
ランキング2位は花嫁の手紙。こちらは昔からの定番演出です。最近の披露宴では家族の絆を大切にした演出を好む傾向にあり、花嫁の手紙もその一つといえるでしょう。最近では、花嫁だけではなく、花婿も親へ当てた手紙で感謝の気持ちを伝えることもあります。花嫁以上に涙、涙……となる花婿もいて、ひとつの見どころ(?)になることも。
また、7位にランクインしているエスコート演出も家族の絆を感じさせる演出と言えます。これは、新郎新婦がお色直しのために中座するときに、ゲストの誰かを指名して、エスコートをしてもらうというもの。新郎新婦の親や兄弟姉妹などがサプライズで指名されることが多いようです。
セレモニーでキリスト教式を行えば、花嫁の父はバージンロードを花嫁と一緒に歩け、思い出を作ることができますが、他の家族にはそのような機会はありません。それではちょっと寂しいだろうということで、このような演出が考えられたのだと思います。
昨今の人気は映像演出
最近の披露宴演出で欠かせないものといえばなんといっても映像演出! 生い立ち紹介などの映像演出は全国では3位ですが、首都圏では1位にランキングされており、約7割が行っている演出です。ふたりの生い立ちやなれそめなどを紹介するプロフィール映像はもちろんのこと、披露宴の始めに流すオープニング映像や締めくくりに流すエンディング映像などを用意する人も少なくなく、映像演出は披露宴の定番といっても過言ではありません。
また、友人の余興でも映像を使った演出が目立ちます。YouTubeなど動画共有サービスがこれだけ広まった現在、当然といえば当然といえる傾向かもしれませんね。
お色直し入場後の演出はテーブルフォトが人気
演出の見せ場といえば、お色直し再入場からの流れ出行うテーブルラウンド。かつてはキャンドルサービスが定番でしたが、最近は行う人が減少しており、ランキングでは18位、実施した人の割合は33.3%という結果になっています。キャンドルサービスの代わりに人気を集めているのが、ランキングの8位に入っているテーブルごとの写真撮影。派手さはないものの、新郎新婦とゲストが親しく会話をすることができ、昨今の「ゲストを大切におもてなしする結婚式」を表現するのには持ってこいの演出といえるでしょう。最近ではフォトプロップス(撮影用の小物)を用意するなどして、写真撮影をより盛り上げる工夫をしている新郎新婦が多いようです。
演出は人気が出るとみんながやり始め、次第に飽きられてしまうという面があります。けれども、花嫁の手紙朗読や両親への花束贈呈など、今も昔も変わりなく行われているものも。自己満足にならず、家族やゲストを楽しませたり、感謝の気持ちを伝える演出は、これからも定番となっていくのではないでしょうか。
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