ふたりで希望のスタイルを決め、親の意向を聞く
それぞれのメリット・デメリットを把握したうえで、自分たちはどちらのスタイルで行いたいか、考えてみます。もしふたりの間で意見が対立するようなら、納得いくまで話し合いを。親の意見もよく聞いて、どちらのスタイルにするか決めよう |
なお、親に最初に意向を聞く時には、自分たちの意見をあまり押し付け過ぎないようにするのが無難です。まずは親の意向を聞き、それが自分たちの希望とは違っていた場合は、「実は私たちはこういうふうにしたらどうかなと思っているのだけれど……」と切り出すのがいいと思います。
また、結納は男性から女性に贈るものです。ですから、女性側から「結納は負担が大きいので、顔合わせ食事会にしませんか」と提案するのは構わないのですが、男性側からそれを申し出るのは避けます。
親の希望と自分たちの希望が違う場合
親と自分たちの希望が食い違う場合、親の意見に合わせてあげるのも、ひとつの親孝行かなと私は思います。合わせることで、余計な摩擦を防ぐことができ、後々の結婚式準備もスムーズに行くはずです。おそらく最も悩ましいケースは、両家の親の希望が違う場合でしょう。この場合は、それぞれの親の言い分をよく聞き、よりこだわり度合いが強いほうに合わせるのが無難かもしれません。
また、結納と顔合わせ食事会の折衷スタイルを取るのも一案です。仰々しい口上ややり取りは省くが、結納品と婚約記念品は用意して両家で交換する、というのでも問題ありません。
なお、希望を折衝するうえで、「●●さんの親がこう言ってたよ」など、相手の親の言い分をストレートに伝えるのは避けたほうが無難。伝聞になってしまうと細かなニュアンスが伝わらず、感情がこじれてしまうこともあるからです。
希望が異なる場合、誰もが満足いくような結果に導くのは、少し難しいことかもしれません。大切なのは一方的にどちらかが押しきるのではなく、お互いが譲歩して納得したうえで結納または顔合わせ食事会をすること。結婚生活が始まれば、ふたりの間であるいは親との間で意見が食い違うことは、多々あるはず。その予行演習と思い、乗り切って下さいね!
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