40年間喪に服した女王

ヴィクトリア女王に見る“格下夫”の立て方
ヴィクトリア女王のプレゼンテーションペンダント(1875年/イギリス/ゴールド、シルバー、ダイヤモンド、ルビー、エメラルド、ブルーエナメル、ガラード製/穐葉アンティークジュウリー美術館蔵)
1861年、アルバートは41歳という若さで腸チフスによって亡くなります。ヴィクトリア女王はこれ以来、長い喪に服します。そして、1901年にその生を終えるまで、40年もの間、喪服を着続けました。ヴィクトリア女王の哀しみとアルバート公への愛の深さをよくわかるエビソードです。

なお、この当時は医療が発達しておらず、若くして死ぬ人も多かったので、人生の大半を喪に服して過ごす女性も少なくなかったとか。そのため、この時代には亡き人を偲ぶモーニング・ジュエリーが定着したと言われています。

■参考文献
『イギリス王室物語』小林彰夫(講談社現代新書)
『ヴィクトリア女王』君塚直隆(中公新書)
『ウエディングドレスはなぜ白いのか』坂井妙子(勁草書房)
『愛のヴィクトリアン・ジュエリー』(平凡社)

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ヴィクトリア女王が築いた時代は、その富と技術のおかげで、装身具(ジュエリー)が大いに発達した時代でもありました。Bunkamura ザ・ミュージアムの「愛のヴィクトリアン・ジュエリー展」(※2017年9月現在は終了)では、ヴィクトリア時代を中心にしたジュエリーをはじめ、当時のウエディングの装いやアフタヌーンティーの調度品などを見ることができます。

開催:2010年1月2日(土)~2月21日(日)※2017年現在は終了
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
開館時間:10時~19時(入館は18時30分まで)
毎週金・土曜は21時まで(入館は20時30分まで)
入館料:一般1400円、大学・高校生1000円

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