ゲストの負担を減らしたい
なぜスピーチは減少傾向にあるのか。それはやはり前出したような、スピーチに対するマイナス意見が多いからではないでしょうか。ゲストの負担はなるべく少なく |
現在の結婚式は、ゲストをおもてなしするということに主眼が置かれ、ゲストの負担になることはなるべく行わない傾向にあります。
さらに、最近の結婚式の招待客はどんどん身内化してきており、会社関係者を招待しない人も増えています。また、招待するにしても、かつてのようにいわゆる会社のお偉いさんを呼ぶケースは少なく、主賓が直属の上司ということも少なくありません。
新郎の直属上司といえば30~40代くらいの中堅どころがほとんど。人前での挨拶が仕事のようなお偉いさんとは違い、スピーチはできれば遠慮願いたいという人も少なくないようです。そんなところから、スピーチを依頼するのを遠慮するケースが増えているのではないでしょうか。
カジュアル結婚式にスピーチは不向き?
スピーチが減少傾向にあるもうひとつの理由としては、結婚式がよりカジュアルに、アットホーム化してきているのも挙げられると思います。よほどユーモアを交えた内容で、話しぶりも上手でなければ、スピーチはどうしても堅苦しい印象になっています。とくに、主賓の挨拶は、みんなが拝聴するという雰囲気になってしまいがち。ですから、堅苦しくない結婚式をと考える人たちには、敬遠されるようです。
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