慶事だからとゲストからはなかなかお金の話はしづらいもの。ゲストに不安や不信を抱かせないためにも、招待するときに一言添えるといいケースをご紹介します。
遠方の人を招待する場合
遠方ゲストや海外ウエディングの際の交通費・宿泊費は? |
交通費・宿泊費をどの程度負担するかは人それぞれ。新郎新婦が頼んできてもらうのだから全額負担が当然と考える人もいますし、全額負担したいのはやまやまだけれど経済的に難しいので半額程度の負担で、という人もいます。また、友人たちがさまざまな場所で暮らしている場合など、結婚式に出席する際の交通費や宿泊費はお互い様なので、負担はなしなどとしている場合も。
なにはともあれ、負担するのかしないのか、負担するのならいくらなのか、ということは最初に言っておかないと、呼ばれた側も困ってしまいます。全く負担なしだと経済的に難しいので出席は遠慮したいと考える人もいるかもしれません。
そうでなくても結婚式への出席は臨時出費になりますので、いくら必要になるかをあらかじめ知っておくことはゲスト側にとっても重要なこと。「負担してくれるの、してくれないの?」とゲストをヤキモキさせないためにも、招待するときに一言添えるのは招待する側の思いやりといえるのではないでしょうか。
海外ウエディングの場合
海外ウエディングの場合も、遠方出席の場合と同様、招待するときに交通費や宿泊費の負担は必ず知らせておかなくてはなりません。ただ、最近の傾向を見ていると、海外ウエディングに友人を招待するときは、宿泊費や渡航費などはゲスト側に負担してもらうケースが多いよう。この場合、「申し訳ありませんが宿泊費や渡航費は負担できないのだけれど、もしよかったら旅行がてらに出席してもらえませんか?」と、誘うのが一般的です。
そして、この際忘れてはならないのは、「ご祝儀は辞退します」の一言です。新郎新婦側が「宿泊費も渡航費も負担しないのだから、ご祝儀は当然受け取らない」と思っていても、ご祝儀はいらないという旨の一言がない限り、ゲストは「結婚式だしご祝儀持っていかないとな~」と思ってしまうものなんです。「ご祝儀は辞退させていただきます」。この一言があるだけで、ゲストの心理的負担はずいぶん軽くなると思います。
再婚の場合
再婚で気をつけたいのは、前回の結婚式の時にも招待している人をもう一度招待する場合。呼ばれる側としては、「2回もご祝儀払うの?」という気持ちがちょっぴり芽生えなくもありません。とくに、相手がまだ結婚していない場合、その気持ちはかなり強く胸の中に巣くう可能性も…。こういう場合は、「ご祝儀は辞退します」という一言を添えたほうが無難なような気がします。そうは言っても、「そんなこと言わないでお祝いをさせて」とご祝儀をくれる人もいるでしょう。辞退しますといっているにも関わらずくれたのだから、素直にもらっておけばいいという意見もあるでしょうが、もらいっぱなしにしないで結婚式後にささやかなお祝い返しをするのがスマートなのではないかと個人的には思います。
「振袖を着てきて!」とお願いしたら
振袖を着るのはお金も労力もかかる |
そんなこんなで友人に「振袖を着てきてね」とお願いするケースもあるでしょう。振袖を着る場合、一般的には美容室で着付けとヘアスタイリングを頼むことになりますので、ゲスト側の経済的負担が増します。また、いろいろ準備も必要となります。「あー、面倒くさいな~」と思う人いるかもしれません。ですから、「美容室はこっちで用意するから」とか「着付け&ヘアメイク代は負担するから」といった一言を添えてあげるといいと思います。
もちろん、ゲストが自発的に振袖を着てきた場合は、負担する必要はないと思います。これはあくまで新郎新婦側が「振袖を着てきてね」とお願いした場合に限ったことです。
お金に関することは微妙な問題。それがきっかけで、人間関係がぎくしゃくしてしまってはなんともつまらない。適切な一言で、ゲストに気持ちよく出席してもらいましょう!