もしかしたら重婚?
2007年10月に東京の明治神宮で挙式し、ホテルニューオータニで披露宴を行った神田うのさん。その後、今年の4月にグアムで挙式をしたと報道されましたが、なんと今回、ハワイで3回目の挙式を行うことを発表しました。挙式は何回やってもいいもの? |
重婚とはすでに配偶者がいるのに、別の異性と結婚をすることをいいます。うのさんの場合、3回の挙式の相手はすべて同一人物(西村拓郎さん)なので、重婚には当たりません。また、婚姻の事実は挙式ではなく、婚姻届によって確認されるので、その意味でも重婚にはなりません。
挙式や披露宴は何回行ってもOK
日本では、男女が婚姻関係にあると認められるためには、婚姻届を提出する必要があります(事実婚は別)。ですから、婚姻届を提出すれば、夫婦と認められるわけで、挙式や披露宴をしなくても全く問題はないわけです。裏返してみれば、挙式や披露宴は何度行ってもいい、ということにもなります。披露宴を1回に限らず、数回行うのはよくあること。たとえば、両家の実家が遠く離れている場合などは、それぞれの地元で1回ずつ披露宴を行うことがあります。また、日にちや場所は変えず、一部は親族中心、二部は友人中心で行う二部式披露宴も、そのひとつということができるでしょう。
宗教と密接に結びついたセレモニー
ただ、挙式(セレモニー)に関しては、複数回行うケースはあまり多くはないようです。それはセレモニーが宗教と密接な関係を持っているからでしょう。たとえば、キリスト教のカトリックでは、結婚は秘跡(サクラメント)とされ、司祭の立ち合いのもとで、結婚式を挙げることになっています。カトリックにおいては、挙式は非常に重要な意味を持ちますから、信者が結婚する場合、挙式を2回行うということはあり得ません。
宗教に関係のない人前式なら
セレモニーの中には、特定の宗教とは関係のないスタイルもあります。それが人前式です。人前式は、新郎新婦が参列者の前で愛を誓い、みんなに結婚を承認してもらうもの。日本では、キリスト教や神道の信者でもないのに、キリスト挙式や神前式のセレモニーを行うのは、何となく抵抗があるといった理由で選択する人もいるようです。欧米では、両家の宗教が異なるため、宗教に関係ない人前式で結婚式をというケースもあるよう。
海外ウエディングをして、帰国後に披露宴をという場合、海外でキリスト教式の挙式を行っているので、国内では招待客の前で人前式の挙式をするというケースは、少なからずあるようです。
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