泣いている人に後ろ足で砂をかける真似はしない
不倫略奪婚の裏には傷ついている人、泣いている人が必ずいます。もちろん、不倫略奪婚をする当事者たちにしても、苦しんだり、悩んだりしたことでしょう。だからこそ、晴れて結婚できるのだから幸せをアピールしたい、という気持ちがムクムクと起きてくるのも無理からぬことと思わないでもありません。ですが、その行動は周りからはかなりひんしゅくを買うことになります。「人のものをとったくせに」「周りの人を不幸に陥れて、自分だけ幸せになろうとしている」などなど、嵐のような非難が降りかかってくることでしょう。もしかしたら的外れな非難もあるかもしれません。ですが、そこはぐっとこらえて、目立たないようにしたほうが賢明です。
不倫略奪婚の場合、自分たちが結婚することによって、泣いている人、不快に思う人がいるということを忘れないことが大切なのではないでしょうか。「私が勝ったのよ!」とばかりに、誇らしげに振る舞ったり、これ見よがしに派手な結婚式を挙げたりするのは、どうも品のない行為のような気がします。
いろいろ悩み、苦しんで、その結果、愛する人との家庭を手に入れられたわけですから、もうそれで十分なはず。わざわざそれを誇示する必要はどこにもないのです。つつましやかに地道に幸せを築いていけば、ふたりのことを冷ややかな目で見ていた人たちの気持ちも、ほどけてくるというものです。
カミラさんの行動は?
そのような観点で見ると、今回の結婚報道に関してのカミラさんの態度は、ややはしゃぎすぎ?という感がしないでもありません。マスコミのインタビューに対しても「何でも聞いてちょうだい」「気分は最高。ようやく我に返ろうとしている」などと答え、その舞い上がりぶりがわかろうというもの。ふたりの王子や故ダイアナ元妃についての配慮も感じられず、なんだかちょっと軽薄な感じがしてしまいます。こうなってくると、周りの人の感情はマイナスに流れるもの。チャールズ皇太子と故ダイアナ元妃が結婚した際にダイアナを推薦したのは カミラさんだったということから、「彼女はチャールズ皇太子が結婚してもふたりの関係が続けられるよう、ダイアナ与しやすしと踏んで推薦したのでは?」などと、ずいぶん昔にまでさかのぼって痛くもない(?)腹を探られてしまうわけです。
とはいえ、最もだらしないのはチャールズ皇太子。カミラさんが好きだったのに、母親の反対にあってプロポーズできず、カミラさんは彼をあきらめて結婚。それなのにチャールズ皇太子は彼女をあきらめきれず、関係が再燃。ふたりの関係を続けつつ、ダイアナ妃との結婚生活。結局、故ダイアナ元妃とは離婚……。カミラさんと最初に出会った時にちゃんと結婚していれば、故ダイアナ元妃と結婚する時にカミラさんとの関係を清算していれば……。大事な場面で見せる優柔不断さが、故ダイアナ元妃とカミラさん、ふたりの女性の運命を翻弄したといえるのではないでしょうか。
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