なぜ会場は“持ち込み”にいい顔をしないのか
通常、結婚式会場には結婚式に必要なアイテムはすべて揃っていると考えて差支えありません。ですから、会場を決めたら、あとはその会場が用意するアイテムの中から気に入ったものをチョイスすればいいわけなのですが、実際はそう簡単にはいきません。その会場で用意しているアイテムのなかに気に入ったものがない、なんだか料金が高いような気がする……といった場合には、よそで好みのアイテムを探し、持ち込みたくなるのが人情ってものですよね。
この“持ち込み”ですが、会場側が無条件でOKというのであれば、なんら問題はありません。ですが、持ち込みウェルカムの会場は少数派。多くの会場では、持ち込みはまるきりNGだったり、持ち込み料を取ったり、あるいは、なんらかの制限を加えていたり、ということがほとんどです。
なぜ、多くの会場で“持ち込み”にいい顔をしないのか。それは会場のシステムに関係があります。結婚式会場では基本的にテナント・システムを取っています。これは、会場が衣裳や引出物などの業者に場所を貸し、規定数の顧客を提供する替わりに、業者が保証金と一定のマージンを支払うというもの。つまり、お客さんが“持ち込み”をしてしまうと、提携のテナントに顧客を送れなくなってしまうので、テナントが儲からない。テナントは儲からないと会場にマージンを払えない、ということになってしまうわけです。
持ち込み料はなぜ必要なの?
会場の中には持ち込み料を払えば、持ち込みを認めるというところもあります。持ち込み料が必要になるのは、主に衣裳や引出物。一般的には、ドレスで1点1万円~2万円、引出物で1点300円~500円というのが相場のようです。
この持ち込み料はなんのために必要かといいますと、会場側の言い分としてはメンテナンスや保管のための料金とのことですが、果たしてそれだけのためにこれだけの料金が必要なのかというと、ちょっと?な気もするのですが……。
なお、外部の衣装店や引出物ショップなどでは、この持ち込み料を負担してくれるところもあります。まあ、ショップにとっては、持ち込み料金を負担しても、それだけ儲けがあるということなんでしょうね。