ヴェールをあげてふたりは夫婦になる
ここで少しヴェールの由来についてみてみましょう。ヴェールは古代ギリシア・ローマ時代から邪悪なものから身を守るアイテムとして知られてきました。挙式の時、花嫁の顔はフェイスヴェールで覆われていますが、花婿によって取り払われ、誓いのキスが行われます。これは、ふたりの間に壁がなくなったことを象徴すると言われています。
さて、ヴェールにはいくつかの種類があります。ロングヴェールは2~3メートルの長さのある長~いヴェールのこと。ヴェールは長いほうが格調が高いと言われ、トレーンよりも長いものが正式となります。トレーンとベールを美しく引きながらバージンロードをしずしずと進むのは、まさに花嫁の憧れの姿といえるでしょう。
腰の位置あたりまでの短いヴェールもあります。これをショートヴェールといいます。ヴェールは本来、挙式の時に付けるものですが、アクセサリーとして披露宴の時につけてもOK。そんな時におすすめなのが、このショートヴェールです。軽やかなので、動き回ってもそれほど邪魔になりません。
最近注目を集めているのがマリアヴェール。その名の通り、聖母マリアがかぶっているようなヴェールのことです。円形で縁に刺繍などの装飾が施されていることが多いようです。1枚の布なので、顔の前に垂らすフェイスヴェールはありません。
また、素材や装飾もさまざまです。長さ、素材、装飾の組み合わせで、ヴェールの雰囲気は変わってきますし、ドレスとの相性もあります。素敵なヴェールを探すためには、ドレスとの相性も考えて、実際に試着してみて選ぶことをお勧めします。
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