伊豆の芋焼酎と九州の芋焼酎の違いはなに?
19世紀半ば、八丈島に流罪となった鹿児島の商人、丹宗庄右衛門(たんそう・しょうえもん)によって創められたのが、以前からこの土地で栽培されていたさつまいもを使った焼酎。以来この地方の焼酎は「島酒」と呼ばれ地元の人の日常酒として発達してきた。
以前、八丈島に焼酎&おいしいものの取材に行ったことがある。
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現に、明日葉なんて黒潮ラインの場所にはたいていあるもんね。この芋焼酎をはじめ食生活もなんとなく似ているし・・・。
◎↓友田晶子八丈島取材はこちらを見てね。◎
「田崎真也ワインライフ」(PDF)
さて、焼酎。
伊豆諸島は芋焼酎のほか、麦焼酎も知られている。温暖な環境のなか、芋と麦が二毛作できるので、両方の素材を上手に造りわけできるのだ。
また、九州の芋焼酎との大きな違いは「麹」にある。九州の芋焼酎の麹は「米」だが、ここ伊豆諸島の芋焼酎の麹は「麦」なのだ。クエン酸がたっぷり生成される麦麹ベースの芋焼酎は、非常に華やかな香りになり、味わいはすっきりとシャープでドライに仕上がる。「米麹」の芋焼酎は、ほっくりと肉厚でまろみがあり甘い風味になる。
このあたりが両者の大きな違いといえる。
さらに、芋と麦のブレンド焼酎も伊豆諸島には多い。こちらは癖がなく軽やかで飲みやすいタイプだ。
伊豆諸島10社の銘柄がずらり並ぶ。 |
色とりどりのパッケージは、南国らしいイメージだ。 |
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「東京七島酒造組合」
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