焼酎/芋焼酎

これぞ幻!黒麹仕込み『蝙蝠(こうもり)』

福を呼ぶ芋焼酎があることをご存知だろうか。その名は『蝙蝠』。鹿児島は大隈半島で明治から造られる黒麹芋焼酎だ。なんで何で幸福を呼ぶのか、説明しよう。

友田 晶子

執筆者:友田 晶子

日本酒・焼酎ガイド


福を呼ぶ芋焼酎がある。
その名は『蝙蝠』。読めるかな?「こうもり」ですよ、「こうもり」。
造り手は、鹿児島大隈半島で明治3年より創業の岩川醸造


独特の文字がインパクトあるね~
まず、味わいのポイントは以下のとおり。
●シラス台地で大切に育てられた黄金千貫を、両へたをザックリ取り去るという贅沢な使い方をすることによって、異臭のないきれいな仕上がりになる。
●蒸留機(=ポットスティル)の首がなが~いので、香りと蒸留成分がゆっくり長く溶け合って、まろやかでエレガントな風味になる。
●「荒ごし濾過」という濾過方法で、原料の風味が残る仕上がりに。濾過しすぎると風味がなくなりすぎるし、まったく濾過しないと濁りが出たり個性が強すぎたりするので、バランスのいい濾過方法で洗練された風味造りに成功した。
●古式常圧蒸留で芋の風味がたっぷり。
●黒麹でしっかり骨太の味わいもプラス。
・・・などなど。

実際味わってみると、ふかし芋やスイートポテトのような甘い香りと、ジューシーオレンジのようなフレッシュフルーツ系の香りが同居。華やかなわりにはいやみなくエレガントな印象。味わいは少し寝かせたのかなと思うようななめらかさがありクリーミーな舌触り。スルスルと心地よく喉に入っていくけれど、しっかり旨味と芋らしい風味が残り、後味もふわっと甘く香ばしく長い。優しい印象で飲み飽きしないタイプだが、適度な芋風味が楽しめるバランスのいい、どこか都会的な芋焼酎だ。

最初の一杯はソーダ割りで。2杯目はオンザロックで。3杯目はぬるめのお湯割りでじっくりいきたい。
おつまみは、魚であれ肉であれ、クリームソースやチーズ風味などがマッチしそう。もっと簡単にならマヨネーズとの相性もよさそう。シーザーサラダや鳥のチーズ焼き、シーチキンのマヨネーズあえ、ポテトサラダ、海老グラタン、クリスピーな薄焼きピザなんかもよさそう。華やかさがちょっと洋風テイストにピッタリくる。


手にするだけで幸福が訪れる!?
さて、幸福問題・・・ですね。
何で福を呼ぶのかというと、実はこの『蝙蝠』、造りは鹿児島だが、企画は東京の「酒ネット」というお酒通販グループなのだ。どおりで味わいが洗練されていると思ったわい。

で、もともと蝙蝠は、中国で「福を呼ぶ動物」としてあがめられているのだとか。そのありがた~い蝙蝠さまのご利益を十分に取り込んだ芋焼酎というのが、この『蝙蝠』なのだ。

さらに、驚くことに大都会の東京は、蝙蝠の種類が最も多い街らしい!蝙蝠の種類は世界で128種類ほどあるらしいが、東京にはその半分が生息しているらしい。らしいばかりで申し訳ないのだが、どうもそうらしい。

東京発信の芋焼酎が、蝙蝠が発する電波のように全国津々浦々に波及していってほしいとの願いを込めてのネーミングだったのだ。
蝙蝠のイメージどおり、真っ黒のボトルと古式中国文字のようなデザインと電波をイメージしたシルバーのキャップシールが、その「思い」を表している。

な~んだ、そんな程度、と思うでしょ。
これが、このボトルを手にした瞬間、ゴクッと一杯飲んだ瞬間、おやっと思ういいことが起こるのだよ。実は、わたしもプチいいことがありました。ほんと。「思い」は夢をかなえるんだよ~。
さあ、お試しあれ。
きっとあなたにもいいことをもたらしてくれるよ。



■お問い合わせ (株)永田屋 nagataya@proof.ocn.ne.jp
             電話 03-3732-4711

  古式常圧蒸留黒麹仕込 蝙蝠  1800ml 2、500円

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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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