赤紫蘇の効用を調べていて、はっとした。
紫蘇の「蘇」って、蘇るってことじゃないか!
昔中国で、死に間際の少年に赤色の葉を煎じて飲ませたら蘇ったというお話から、赤い色をした葉を紫蘇とよぶようになったらしいのだ。
魚介類などを消毒し腐りにくくする殺菌効果。
爽やかな香りが胃液や唾液分泌腺を刺激する食欲増進効果。
発汗を促し血行を良くし冷え性を解消。
紫蘇に含まれるリモネンは、脳や神経の興奮を抑制し心地よい睡眠効果をもたらしてくれる。
また、豊富に含まれるα-リノレン酸が体内の免疫力を高め、アトピーやアレルギー、花粉症を抑え、ビタミンAやビタミンC、カロチンが美肌を作り、なんと頭皮の代謝を活発にし、抜け毛、フケなどの解消してくれるのだ。はい、ハゲにもいいってことですよ。
さらには抗がん効果あり。これはがん細胞をもったねずみで実験効果立証済みらしいから心強い。
そして、同じくたっぷり含まれるリノール酸、ステアリン酸はコレステロールや老廃物を溶かし、血管をきれいにしてくれる。そうです、今やみんなが飛びつく魔法の言葉「血液サラサラ」効果満載ってヤツなのだ。
うう~ん、まさに、病んだ身体がいっぺんに健やかな身体に蘇りそうではないか。
で、だ。
この赤紫蘇をもろみに漬け込んだ本格焼酎があるときいて、いてもたってもいられなくなった。
産地は博多、三潴郡。美味しい清酒と米焼酎の故郷だ。ここの冨安(とみやす)本家酒造
は、酒造好適米の山田錦をベースに、もろみ段階で赤紫蘇を入れ、本格米焼酎のまろやかさと赤紫蘇のピュアな風味が楽しめる本格焼酎『山の香』を産み出した。
ちょっと甘味のある梅干みたいなやさしい味わいで、どこかほっとする飲み心地だ。体の隅々をきれいにしてくれる感じがする。オン・ザ・ロックスやソーダ割りがすっきり飲めそうだが、梅を入れてお湯割りが、私にはいい。これから蒸し暑くなるけれど、暑いからといって、冷たいものばかり飲んでいると、なんだか余計に身体に負担がかかるような気がする。赤紫蘇の効果をより体感するなら、身体にやさしいお湯割りで、今年の梅雨と夏をのり切ってみたいと『山の香』のボトルを前に、激しく心に誓った病んだ私である。