エスニック料理/食にスポットをあてた旅

モンゴルの草原暮らしの食生活【2】(4ページ目)

モンゴルで「赤い食べもの」と呼ばれる、おもに晩秋から冬、春にかけて食される生命の源をご紹介。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

世界のおうちご飯ガイド

山羊のハルホグ
山羊のホルホグ。山羊は羊に比べて肉質がキメ細やかでしっとり。個人的な好みとしては、羊肉より山羊肉のほうが繊細な味わいで印象に残っている。

おっと、じゃがいもと人参の存在も忘れてはならない。肉の旨みがぎゅっととじこめられたこれらは、肉に決して引けをとらない重要な役者である。引けをとらないどころか、むしろこれが主役だといってもいいくらい?の旨さがあるのではないだろうか。このおいしさもやはり焼き石による効果が大きいのであろう。

そんな焼き石は、料理が出来上がるとまず最初に取り出されるのだが、この石はホルホグを食べるすべての人に与えられる。 そして皆、熱くてベタベタしている石を手のひらで握ったりつかんだり、腰や肩、首にあてるのだ。
いったいどんな効果があるのかって?それはね・・・
モンゴルでは、焼き石は体を温め、痛みを緩和し、さらには石についた肉の脂や熱が体にスタミナを与えてくれる、と言い伝えられているのですって。ワタクシもやってみましたよ。肩こりと腰痛がひどいので、ぽっかぽかの石を肩と腰にあててみたら・・・体がすっとラクになっただけでなく、その後に口にした料理も一層おいしく感じられたのでした。

さて、次は草原の小麦粉料理と珍しい魚料理のご紹介。

■モンゴルの食紀行INDEX
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます