エスニック料理/エスニック料理のレシピ

チュニジア料理店の「クスクスレシピ」(3ページ目)

プロはどのようにクスクスを作っているのか。レシピとコツ、その極意を伺うべく、大久保に佇むチュニジア料理店「ラジュール」で腕をふるうシェフの門を叩いた。

佐藤 わか子

執筆者:佐藤 わか子

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〔3〕スープを作る。鍋にオリーブオイル、塩大さじ1、ブラックペッパー、玉ねぎを入れ、火にかける。玉ねぎが透明になったらトマトペーストを入れ、2分間ほど炒める。

〔4〕とりささみ、タビル、砂糖、水を入れてかき混ぜ、ふたをして強火で5分間ほど煮る。粉唐辛子、ひよこ豆(火を止める10分ほど前に入れる)を加え、スープにとろみがつくまで5分間ほど煮込む。

〔5〕大根、人参を加えて1分間ほど煮込み、その後なす、ピーマンの順に加え、食材がしんなりしたら塩で味を調え、火を止める。
〔2〕のクスクスに〔5〕のスープをたっぷりと入れてかき混ぜ、500W~600Wの電子レンジで1~2分間温める。かき混ぜて器に盛り、〔5〕の具材、松の実、レーズンを彩りよくのせる。


チュニジアではクスクスを蒸すのに電子レンジが大活躍

最近チュニジアの家庭では、クスクス(スムール)を蒸すときは、時間を短縮でき、洗いものも簡単な電子レンジが大活躍しているそうだ。
これは近年働く女性が増え、料理にそれほど時間をかけられなくなったことが大きいのだという。日本のように、かつては米を釜で炊いていたのが、時代とともに炊飯器で炊くようになったのと同じような状況なのだろうか。
次第に伝統的な調理法がなくなっていくのは惜しいけれど、やはり文明の力の便利さにはかなわない、ということなのでしょうね。

今回料理を教えてくれた「ラジュール」の女性シェフ・ソニアさんは、電子レンジで蒸したものとクスクス専用の鍋で蒸したものとでは、ほとんど味は変わらないとおっしゃっていた。確かに、その味には差がなかったように思えるけれど・・・。
ある程度年月が経ったら、日本と同じように、じっくりと時間をかけて調理する、昔ながらの調理法がまた少しずつ見直される日がくるのかな。来てほしい、そう願ってしまう。

■チュニジア料理店「ラジュール」
食後には、ビタミン豊富な松の実がたっぷり入った「松の実入りミントティー」を。所在地:東京都新宿区百人町1丁目24-8 タウンプラザ 2F A1
TEL:03-3366-4004
営業時間:11:00~14:30(LO) 17:30~24:00(23:00LO)
無休
地図:Yahoo!地図情報

「ラジュール」では、クスクスは「野菜のクスクス」「ラムのクスクス」「骨付きチキンのクスクス」「シーフードのクスクス」「ロワイヤル(チュニジアソーセージ、ラム、チキン)」の5種類がいただける。
店内は異国情緒があり、お店のかたのホスピタリティも素晴らしい。新宿から大久保あたりでエキゾチックな料理をおつまみに、ワインをいただきたいときは最適なお店だ。

「ラジュール」のオフィシャルHP
松の実入りミントティー
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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