モロッコといえば頭に浮かぶものは何だろうか。砂漠、イスラーム国家、ベールと民族衣装を身に纏った人々、日の沈む国・・・。
では、料理は?というと、あまり知られていないようだ。
そこで、今回はなるべく多くの料理写真を元に(市場の写真などがあったほうが見ていて楽しいですからね)、モロッコの「食」を紹介すべく、食い倒れの旅に出かけた。

モロッコ料理は、ヨーロッパ、アフリカ、アラブの食文化を巧妙に取り入れた、ちょっとミステリアスな料理。べールをひとたび捲れば、そこには人々の知恵と生活が息づいている。洗練された料理と素朴だけど味わい深い家庭料理。モロッコ人ってこういう料理を食べているんだ・・・と少しでも知っていただけたらと思う。

まずは、モロッコってどんな国?



モロッコ(正式国名はモロッコ王国)は、北アフリカの西の果て、スペインの南に位置する日本の約1.9倍の面積をもつ国。地中海と大西洋に面し、アルジェリア、チュニジアとともにマグレブ(太陽の没む)国と呼ばれている。

首都は、映画「カサブランカ」でも有名になったカサブランカ?それとも、誰の歌か忘れてしまったが、歌詞で聞いたことがあるマラケシュ?とおもいきや、実は「ラバト」。カサブランカは商業都市、ラバトが行政都市となっている。


モロッコはイスラーム教国。街中には1日5回コーランが鳴り響き、メッカに向かってお祈りをしている人々をよく見かける。
イスラームといっても、モロッコは決して戒律が厳しいというわけではない。ワインやビールはスーパーで売られているし、服装も「ジュラバ」というフードつきの民族衣装を着ている人もいれば、タンクトップにジーンズ姿の若者たち、キャミソールにミニスカートの女性もいる。旅人にとっては、比較的過ごしやすい国ではないだろうか。