
では、料理は?というと、あまり知られていないようだ。
そこで、今回はなるべく多くの料理写真を元に(市場の写真などがあったほうが見ていて楽しいですからね)、モロッコの「食」を紹介すべく、食い倒れの旅に出かけた。
モロッコ料理は、ヨーロッパ、アフリカ、アラブの食文化を巧妙に取り入れた、ちょっとミステリアスな料理。べールをひとたび捲れば、そこには人々の知恵と生活が息づいている。洗練された料理と素朴だけど味わい深い家庭料理。モロッコ人ってこういう料理を食べているんだ・・・と少しでも知っていただけたらと思う。
まずは、モロッコってどんな国?


首都は、映画「カサブランカ」でも有名になったカサブランカ?それとも、誰の歌か忘れてしまったが、歌詞で聞いたことがあるマラケシュ?とおもいきや、実は「ラバト」。カサブランカは商業都市、ラバトが行政都市となっている。

イスラームといっても、モロッコは決して戒律が厳しいというわけではない。ワインやビールはスーパーで売られているし、服装も「ジュラバ」というフードつきの民族衣装を着ている人もいれば、タンクトップにジーンズ姿の若者たち、キャミソールにミニスカートの女性もいる。旅人にとっては、比較的過ごしやすい国ではないだろうか。