ロンバルディア州の古典料理!
|
ストゥッキーノの「桜海老のクロスティーニ」。 |
広尾三丁目交差点近くにあるリストランテ。ロンバルディア州の古典料理が味わえると聞いていたので、陽気な雰囲気のトラットリアを想像していたのですが、実際はとてもシックな大人の空間。大皿に品良く盛られた料理にも、グランメゾンさながらの風格が漂っています。
最も感激した前菜!
|
この日最も感激した「ズッキーニの花とあんず茸のヴァポーレ」。 |
夜のメニューは、前菜、プリモ、セコンド、ドルチェを各5~7種類の中から選ぶ7000円のプリフィクスコース一本のみ。前菜の「ズッキーニの花とあんず茸のヴァポーレ」は、ズッキーニの花の中にやわらかく調理したズッキーニやパルミジャーノ・レッジャーノを詰め、あんず茸とともに蒸し上げた一品で、野菜の持つやさしさと力強さを見事に共存させています。鼻孔が、終始豊満な香りに包み込まれる感覚を、余すところなく堪能することができます。
最も感激した前菜!
|
アスパラガスのみずみずしさに圧巻「赤座海老とアスパラガスとトリフ卵」(+1,000円)。 |
「赤座海老とアスパラガスとトリフ卵」(+1,000円)は、しっとりと火入れされた赤座海老の甘みもさることながら、アスパラから溢れ出すみずみずしいエキスが実に印象深い一品です。
|
ピリッと辛みが効いた「トマトのタリオリーニ」。 |
プリモは、トマトの酸味、甘み、香り、凝縮された旨みが生きた「トマトのタリオリーニ」や、ウニ、イクラ、カラスミ、キャヴィア等を一緒に盛り込んだ「魚介の卵のタリオリーニ」(+500円)といったように、手打ちパスタが充実しています。前者は、程よい辛みによって味わいに輪郭が与えられ、上に塗されたチーズのマイルド感によって味の深み、統一感がもたらされています。
プリモ!
|
ナチュラルな塩気が決め手の「魚介の卵のタリオリーニ」(+500円)。 |
後者は、パスタ自体の塩気は控えめで、魚卵のもつナチュラルな塩気で味のバランスをはかるもの。この微妙に異なる塩味を巧みに組み合わせるシェフの腕には脱帽。シンプルながらも、非常にクセになる味わいですね。
|
必ず食べたい「牡蠣のペースト和えトレネッテ」。 |
こんなパスタの中でで最も感激したのは、平麺のロングパスタ「トレネッテ」に、大ぶりの牡蠣(×2)とジェノベーゼソースを合わせた「牡蠣のペースト和えトレネッテ」でしょうか。大ぶりの牡蠣から溢れるジューシーなエキス、香りが秀逸で、冬には必ず食べたい一品と言えます。
セコンド!
|
押さえつけながら焼いた「イベリコ豚のマットーネ」。 |
セコンドは、押しつけながら焼き上げた「イベリコ豚のマットーネ」や、力強い旨みを備えた「イノシシスペアリブのヴェルツァータ」など。特に前者が印象的でした。別添えのじゃがいもとの相性も抜群です。
また来たいと思えるお店!
|
「ジェラート ソルベット ミスト」。手前から順に「紅はっさく」、「ヨーグルト」、「バニラ」、「オリーブオイル」。 |
この後、ドルチェ(「あまおうのスープ」や「ティラミス」、「ビターチョコレートとセモリナのフリット」、「紅はっさくとマスカルポーネチーズのスフレ」、「ジェラート ソルベ ミスト」など)を食べ終え、ふと我にかえると、味、雰囲気、サーヴィス、そのすべてに魅了されている自分に気づきます。心から「また来たい!」と思えるお店ですね。
来栖けい最新刊「シェフと美食の王様 選び抜かれた最高の料理人11名と究極の680皿」はこちら。「美食の王様 来栖けい オフィシャルHP&ブログ」<店データ>
■イル・レストランテ・ネッラ・ペルゴラ
所在地:東京都渋谷区広尾3-2-13
TEL:03-5464-1288
営業時間:12:00~13:30(L.O.)(土日祝のみ)/18:00~22:30(L.O.)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
東京メトロ日比谷線広尾駅より徒歩12分、JR山手線恵比寿駅より徒歩15分。
地図:
Yahoo!地図情報