大阪グルメ/大阪のイタリアン

L’API

今や靭公園エリアでトップクラスの人気と実力を誇るカジュアルイタリアン「L'API(ラピ)」。オープンは2005年11月で、今月ちょうど2年目を迎える気鋭の一軒です。

執筆者:麻生 玲央

夫婦二人三脚の実力派イタリアン

L’API L’API
   
緑の少ない大阪市。その北西部で市民の憩いの場所となっている緑豊かな公園といえば「靭公園」。この靭公園の北端から2筋目を少し西に入るとすぐ右手に、2階が全面ガラス張りになっているスタイリッシュな、コンクリート打ちっ放しピルが目に飛び込んできます。

このビルの2階にあるのが、今や靭公園エリアでトップクラスの人気と実力を誇るカジュアルイタリアン「L'API(ラピ)」。オープンは2005年11月で、今月ちょうど2年目を迎える気鋭の一軒です。

注)2015年現在は閉店されています。愛媛に移転されました。当記事は過去記事となります。

料理とワインを気軽に愉しめる一軒

内装。
グラッパやオリーブオイルがドーンと並ぶカウンター席。
店内はカウンターとテーブル10席程のこぢんまりとした店内で、若いご夫婦2人だけで切り盛りされています。メニューは全て黒板に書かれており、リーズナブルな価格で手打ちパスタや炭火焼き料理がズラリ。

夜は基本的にアラカルトのお店ですので、前菜1皿、パスタ2皿、メイン1皿の計4皿ぐらいがちょうどいいでしょう。また、ディナーの場合は料理に合わせてワインを愉しむことが前提だと思いますから、ワインの値段がどれもリーズナブルに揃えてあるのは嬉しい限り。特にグラスワインは、例えば赤なら「イル ブレッチャローロ」など、コストパフォーマンスの高いワインを使われており、料理だけでなくワインにまで拘りを感じられるのも魅力の一つといえるでしょう。

また、日曜日も営業されていますので、土日の休日ランチや、日曜ディナーにも使えるのが嬉しいところですね。

ディナーメニューからピックアップ!

・付き出し
お肉を詰めたオリーブフリット。 鰯のオイル煮。
お肉を詰めたオリーブフリット 鰯のオイル煮
付き出しがどれも400円均一というのは良心的。しかも、この量で供されるわけですから嬉しいところです。「鰯のオイル煮」は鰯も小骨すら気にならないほど丁寧に手間暇が施されていて、味付けもキッチリ決まっています。パンに付けて食べると、いくらでも食べられそうな癖になる一皿。

「オリーブフリット」は中に肉が詰められており、これがとってもジューシー。それでいてオリーブ自体の持ち味は充分に発揮されていることに驚かされます。しかも見た目以上に軽く揚げられた仕上がりは見事の一言。付き出しの2品から、これだけ手の込んだレベルの高い料理が供され、一気に食欲のボルテージが高まります。

・「白金豚の耳・舌などのテリーヌ ピクルスソース(1,400円)」
テリーヌ。
ピクルスソースが秀逸。
前菜のテリーヌは、いきなりこのボリュームでドカン! と登場。これくらいのボリュームがあるとシェアのし甲斐があります。テリーヌの中身は白金豚(プラチナポーク)の耳や舌などを使用されており、いわゆる「フロマージュ・ド・テット」ですね。コラーゲンたっぷりのネットリ感が素晴らしく、控え目な味付けが印象的な一品。

味付けが控え目なのは、おそらく添えられたピクルスソースと一緒に食べた時の相乗効果を考えられてのことだと思いますが、ピクルスの持つ軽やかな酸味が、一層テリーヌの持ち味を引き立て、食べる速度も急上昇! 白ワインを誘う絶妙な味わいです。

それにしても、このお店のピクルスは本当に秀逸ですので、付き出しでピクルスをオーダーされなかった場合は、是非この料理でピクルスの美味しさを味わってみてください。

次ページでは、手打ちパスタとメイン料理を御紹介します
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