テレビ放送15周年を迎えた人気アニメ「クレヨンしんちゃん」。PTAの調査で子どもに見せたくない番組ナンバー1になったこともあるアニメです。

でも、教育の専門家から見ると「クレヨンしんちゃん」には子育てのヒントがたくさん詰まっているとのこと。2006年12月にクレヨンしんちゃんも登場して、東京大学大学院教授の汐見稔幸先生のセミナーが開かれました。「クレヨンしんちゃん」の子育て術を探ります。

母の前で平気にするいたずらは、信頼感のあらわれ

子どもに見せたくない番組ナンバー1になったこともある「クレヨンしんちゃん」
子どもに見せたくない番組ナンバー1になったこともある「クレヨンしんちゃん」。(C)臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日
しんちゃんは、お母さんのみさえさんの前で平気でいたずらをします。汐見先生によるとこれは「母子の信頼関係が強い証」とのこと。「母親の前ではいい子にしているのに、保育園ではわがままという子どもがいますが、これは大人の評価を過剰に気にしている可能性がある」と汐見先生。

しんちゃんのように親の前でいたずらされると、親はイラッとするわけですが、子ども自身その反応を楽しみながら、親に愛されているという実感を味わっているとのことでした。


『子育てにとても大切な27のヒント—クレヨンしんちゃん親子学』著者/汐見稔幸&野原しんのすけ一家
『子育てにとても大切な27のヒント—クレヨンしんちゃん親子学』著者/汐見稔幸&野原しんのすけ一家

近所のおばさんに甘えられる信頼関係

しんちゃんは近所のおばさんとよく話しをしたり、甘えることがあります。

「昔の子育てと違って、紙おむつがあったり、病院にもすぐに行けたり、いろいろと便利になっているはず。でも、昔は一人のお母さんが5人も6人も子育てしていたのに、現代では1人、2人を育てるのも大変です」と汐見先生。

家事は大変でも、育児は地域社会にゆだねられる部分も多かった一昔前。地域社会に上手に放牧して育てることで、子ども自身もいろいろな人間がいるということ、相手とコミュニケーションをとることなどを学んでいくことができ、親自身も子どもとの密室感から解放されることになるとのこと。

クレヨンしんちゃんのアニメにちりばめられている子育てのヒント。そのまま取り入れるのは無理でも、ヒントを上手に参考にして我が家流に取り入れてみるといいですね。



<関連記事>
「クレヨンしんちゃん」的山本寛斎流子育て
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※妊娠中の症状には個人差があります。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。体の不調を感じた場合は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。