未熟児が増加している現実
未熟児(2500g未満)として産まれる赤ちゃんの率が、年々増加しています。(グラフは厚生労働省・人口動態統計より)低体重児の割合は年々増加している。クリックすると拡大されます |
新聞などによれば、妊娠中も体重を増やしたくないと考える人が増えているとのこと。
妊婦の体重増加が少ないことによって、未熟児として産まれる赤ちゃんが目立っているということです。
「産まれたときの体重が軽いと言うことは、胎内での栄養状態が悪く、十分に発育できなかったことを意味する」(2005年10月20日毎日新聞)という懸念もあり、先日、厚生労働省の研究会が妊婦の体重増加量の目安をまとめました。
■妊婦の望ましい体重増加量
妊娠全期間を通して 妊娠中期からの1週間あたり
やせ型 9~12kg 0.3~0.5kg
(BMI18.5未満)
普通(18.5以上25.0未満)7~12kg 0.3~0.5kg
肥満(25.0以上) 少なくとも5kg 個別相談
(厚生労働省の研究会まとめによる)
妊娠中の体重増加の目安に
私が妊娠したときには、産院の先生や助産師さんから、体重管理をやや厳しく言われていた印象がありました。妊娠後期はどんどん体重が増えてしまったので、食べるのをできるだけ控えめにしたのを覚えています。でも友人などに聞くところによると、もっと厳しく管理している病院もあったようです。もちろん、自分自身が体重を増やしたくないと考えている妊婦さんもいると思いますが、産婦人科医師などが適切に指導できていなかったというケースも考えられると思います。
今回、体重増加の目安が示されたことで、不用意に体重を抑えようとする産婦人科医師や妊婦さんが減ることと思います。
<関連リンク>
妊娠中の体重増加(1) 何kgまで増えていい?
妊娠中の体重増加(2) やせすぎにも心配が