産む選択と産まない選択
私自身も仕事をしているので、今回体験談として出させていただいたAさんと、Bさんの両方の気持ちがよくわかる。一概には言えないが、20代半ば前くらいなら、まだ仕事で重要なポストを任されるというケースは少ないだろうから、妊娠・出産によって仕事との関係が途切れてしまう(妊娠・出産による離職)、または仕事との関係が薄くなる(出産・育児休暇や時短など)ということへのこだわりがあまり強くないかも知れない。
でも、結婚年齢が遅くなっていることにともなって、妊娠する年齢も遅くなってきている。そうすると、キャリアを重ねて、重要な仕事を任されるようになってきて、自分がやりたかった仕事に巡り会える頃に妊娠…という図式が浮かび上がってくる。
私自身、26歳で結婚し、産み時について悩んだのは事実。
現在、少しずつ子育てしながら仕事を続けられる制度やシステムを取り入れている企業も増えてきているようだ。
そうは言っても、妊娠・出産によって、一定期間休業したり、仕事をペースダウンしなくてはならないは仕方のないこと。(仕方ないというと、赤ちゃんに対して申し訳ないけれど…)
妊娠前、そのような状況を考えることは、社会から切り離されるようで、置いて行かれるようで、とても不安なものだった。
人生をどう生きたいかで、選択の結論を考える |
もちろん産まない選択をしたBさんを否定するつもりもない。
産む選択、産まない選択は、それぞれの人生をどう生きたいかということだと思うから。
私自身は、産む選択をして良かったと思っているが、その理由は、一言では言えない。
ひとつ言えることは、子どもを産んだことで、子ども自身の別な人生(別な考え方)を近くで見られるという楽しみが増えた…ということかもしれないな、と思う。
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