出産準備/出産準備関連情報

働いていると妊娠・出産を考えるタイミングが難しい!? 産む、産まない、選択の時(2ページ目)

働く既婚女性は、「産む、産まないを悩んだ経験」が、少なからずあるのでは? 産む、産まないを選択しなければならないのは、どんな時なのか。どのように決断すべきなのか、体験談を通して考えたいと思います。

高祖 常子

高祖 常子

子育て ガイド

子育てアドバイザー、キャリアコンサルタント。資格は保育士、幼稚園教諭2種、心理学検定1級ほか。NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事ほか各NPOの理事や行政の委員も務める。子育て支援を中心とした編集・執筆ほか、全国で講演を行っている。著書は『感情的にならない子育て』(かんき出版)ほか。3児の母。

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仕事がおもしろくて産み時を考えていたら…(43歳)

Bさんはフリーで働く編集者。結婚した当初から、ご主人の方は子どもが欲しかったらしいが、Bさんは、そういう気持ちになれなかった。

「子どもが嫌いとか、欲しくないと思ってたわけじゃないんです」

自分への仕事が増えることは、実力への評価でもある
でも、フリーで仕事をしているBさんの実力と仕事ぶりに、まとまった仕事がどんどん舞い込んでくる。もともと仕事が好きなBさんは、どんどん仕事にのめり込んでいった。

自分ではふとした瞬間に産み時を考えないではなかったが、フリーという形で仕事をしているため、ここで仕事を断ったら次の仕事がこないかもという心配も、なくはなかった。

そして、ご主人は子どもが欲しいと思いながらも、Bさんの考え方を尊重してくれた。

一段落したら…、ってずっと思いながら、気が付いたら40過ぎちゃったって感じなんです」

もうこれからの妊娠・出産は無理…と思い始めているBさん。

一緒にゴルフをしたり、飲みに行ったり…
「40歳になるころ、子どもが欲しいならいつまでなら産めるのかと思って、調べたことがあるんです。自然出産なら43歳くらいまでって書いてあって、それからは避妊するのをやめたんですが、赤ちゃんはできなかった。」

年齢と共に自然妊娠の確率は下がる。そして、染色体異常などの障害を持った赤ちゃんが産まれる確率が、40代になると一気に跳ね上がり、その確率は歳を重ねるごとに増えていくというデータも。

「本当は、もうちょっと早い時期に、子どもを作ろうと思っていればよかったな~なんて、思わなかったと言えばうそになります。」

自分で調べて得た知識。43歳の今、赤ちゃんはもう無理だと、ご主人とも話したそう。

「出産をあきらめなければならない年齢に、自分はなってしまったのだろうという現実。それを受け入れるのはちょっと大変でした。

でもね、今は夫と過ごす時間が楽しいから、夫婦2人の生活も悪くないかなって思えるようになったから……」

夜、仕事が終わってから2人で飲みに出かけたり、週末休みが取れれば、共通の趣味であるゴルフを楽しんだりするBさん夫婦。その姿は、未だにういういしく写る。

「産む選択と産まない選択、どちらを選ぶべきなのか?」は、次ページ
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