仕事がおもしろくて産み時を考えていたら…(43歳)
Bさんはフリーで働く編集者。結婚した当初から、ご主人の方は子どもが欲しかったらしいが、Bさんは、そういう気持ちになれなかった。「子どもが嫌いとか、欲しくないと思ってたわけじゃないんです」
自分への仕事が増えることは、実力への評価でもある |
自分ではふとした瞬間に産み時を考えないではなかったが、フリーという形で仕事をしているため、ここで仕事を断ったら次の仕事がこないかもという心配も、なくはなかった。
そして、ご主人は子どもが欲しいと思いながらも、Bさんの考え方を尊重してくれた。
「一段落したら…、ってずっと思いながら、気が付いたら40過ぎちゃったって感じなんです」
もうこれからの妊娠・出産は無理…と思い始めているBさん。
一緒にゴルフをしたり、飲みに行ったり… |
年齢と共に自然妊娠の確率は下がる。そして、染色体異常などの障害を持った赤ちゃんが産まれる確率が、40代になると一気に跳ね上がり、その確率は歳を重ねるごとに増えていくというデータも。
「本当は、もうちょっと早い時期に、子どもを作ろうと思っていればよかったな~なんて、思わなかったと言えばうそになります。」
自分で調べて得た知識。43歳の今、赤ちゃんはもう無理だと、ご主人とも話したそう。
「出産をあきらめなければならない年齢に、自分はなってしまったのだろうという現実。それを受け入れるのはちょっと大変でした。
でもね、今は夫と過ごす時間が楽しいから、夫婦2人の生活も悪くないかなって思えるようになったから……」
夜、仕事が終わってから2人で飲みに出かけたり、週末休みが取れれば、共通の趣味であるゴルフを楽しんだりするBさん夫婦。その姿は、未だにういういしく写る。
「産む選択と産まない選択、どちらを選ぶべきなのか?」は、次ページ