本当に必要な伴侶は草食? 肉食?
アルテイシアの本領発揮! 男子禁制の文字通り、女子のむき出しの本音とエロがつまった痛快な一冊。 |
私の周囲の“トキメキ系の恋愛をしまくって、楽しみ&傷つきまくった末に結婚した” 30代女性たちは、たいてい、アルテイシアさんのように良質な草食と思しき男性と結ばれている。そして、全員が口をそろえて、「しみじみと幸せ。年月を重ねるほどに仲よし」だという。「うちの彼なんて草食系っていうか、もはや草そのもののように、そこにいるだけでマイナスイオンを発しているよ」なんていう子もいる。本気で落ちつきたい女にとっては、とりわけ働く女にとっては最適だとも。
すっかり、影響されつつも、一方では、男と女の相性は千差万別だし、1人の人間の中にも草食的な部分も肉食的な部分もあるだろうとも思う。恋には草食でも、いざという時のサバイバル力や人間力があればいいし、肉食の男でも一緒にいて心地よい相性で彼がタイミングなら幸せになれるのだろうと思う。
それから。本書を読んでいてもうひとつ気づいたことがある。それは、草食男子を分析つつつも、多くの女子の中にも、自分の中にも、草食なところがあるということ。そして、自分からは動けない草食系女子こそが、なかなか幸せな恋愛や結婚をできないということ。
やはり、傷つくことを恐れずに自分から動こうとする勇気って必要なんだろうなと改めて。
本人いわく、「たぶん肉食」だけど、身を持って数多くの経験をして、傷つきながらも本気で愛を求め続けてきたアルテイシアが、今なお動き出せない草食女子を叱咤激励してくれる。