世間的な適齢期と私的適齢期は違う
溢れる情報、周囲からのプレッシャー。「結婚しなきゃ」と焦る気持ちの源はどこ? |
ポイントは、たしかに、31歳の私は、結婚できるような精神状態じゃなかったし、結婚にいたるような恋もしていなかったということだ。
でも、当時はそれに気づかなかった。だって、31歳だもの。すでに大きくて長い恋愛も経験済みだったし、時代は変わったとはいえ、「31歳って世間的にはそろそろ落ち着くべき年齢」だから、さほどお嫁に行きたくなくても、急いで行っておかないとマズイんじゃないのかなと漠然と思っていたのだ。あまり深く考えもせずに。
とはいえ、残念ながら、世間的には31歳は適齢期でも、私的には適齢期じゃなかったのだ。その占い師の言う通りだった。
30代の未婚率が40%にまで高まった現在、みんなに通用する適齢期なんてモノはない。そんなこと、みんなも心のどこかで知っているけれど、親の世代から受け継がれてきた「30前には結婚!」なんていう固定観念や、「急げ! 40過ぎると婚活市場じゃ相手にされなくなる」みたいマイナスな情報が山ほど流れているから、それを浴びて焦る。たぶん、環境的に、会社とか親とか社会にもまれている人ほど、苦しく思うだろうと思う。
だけど、やっぱり、結婚の適齢期は、人それぞれでしかない。