「今日学べ」が校訓。栄東高校
一人ひとりにきめ細かく対応する温かい校風の栄東高校。高い目標に向かって自ら努力する生徒に適した学校
「今日学べ」を校訓に1日を充実させることをすべての基本と考え、教育目標として「勤労を尊び、責任を重んずる精神を養い、健全な社会人を育てる」「創意工夫して努力し、進んで自己開発に励む心を育てる」をはじめ4つを掲げ、知・徳・体の調和のとれた教育によって社会のリーダーの育成をめざす。従来進学校として実績を上げてきたが、近年さらに教育改革を進め、難関国公立大に対応した指導を強化、東大をはじめ各国公立大への合格実績を大きく伸ばしている。
一方、部活動も盛ん。運動部は硬式野球部、アーチェリー部、御輿会、チアダンス部、水泳部、サッカー部など17部。文化部は吹奏楽部、茶道部、理科研究部、社会科研究部、ESSなど11部。アーチェリー部は全国大会出場、理科研究部は2009年度、独立行政法人科学技術振興機構が全国の学校を対象に展開しているサイエンス・パートナーシップ・プログラム(SSP)に参加。SSPとは大学や科学館等と学校との連携により理科教育を行うもので、応募した学校のなかから審査を経て採択される。理科研究部の研究テーマは「三陸地方の巡検から学ぶ地震・津波防災」。東北大学との連携により研究を行った。
一人ひとりにきめ細かく対応する温かい校風。高い目標に向かって自ら努力する生徒に適した学校といえよう。生徒数は1416名(男子886名・女子530名)。
高3生は、10回以上の面談を実施
高校からの入学者を対象としたカリキュラムとして、アルファコースとアドバンスコースを設置。アルファコースは主に、東大・国公立大医歯薬系進学に対応したカリキュラムで、高1・2は週2時間7時限目まで授業を実施し先取り学習を行う。高2で文系・理系に分かれ、高3は志望大学・学部に対応して演習中心に学ぶ。アドバンスコースは主に東大・難関国公立大文型・理系、早慶大文系に対応したカリキュラム。高2から文系・理系に分類。アドバンスコースの履修により、さまざまな大学・学部の受験にも対応できる実戦力を養う。放課後に行われる進学特別指導の時間では演習を多く行い、さらに実力をアップさせる。
進学指導では一人ひとりへのきめ細かい対応をめざし、1・2年次は最低3回の個人面談を、高3は10回以上の面談を行い、学習進度の確認や進路選択について教員と生徒がじっくりと話し合う。また、卒業生を招いての進路ガイダンスなども実施し、生徒の意欲の向上や最新の進学情報の提供に役立てている。