「女」と「オバサン」の分かれ目

人は誰もが外見を装い、内面にも化粧をして生きている。化粧を通じた新しい知見から、人間の本質が見えてくる。茂木健一郎『化粧する脳』集英社新書
脳科学者の茂木健一郎さんは、著書『化粧する脳』の中で、男心をつかむ魅力的な女について、こう語っている。

「魅力的な女性とは内側に秘密を抱えているものである。いや、秘密を上手く隠せる女性が魅力的だといったほうがよいのかもしれない。」

茂木さんいわく、「女」と「オバさん」の分かれ目は、秘密を上手に持てるか否かにあるという。たとえば、言動ひとつとってもそう。オバさんという種族は、自分が思ったことを片っ端から口にしてしまう。暑い部屋に入れば、「暑い暑い。クーラーないのかしら……!」などと声を上げ続けて、男心を萎えさせる。

一方、美しい女性は、思ったことのすべてを口にしない。言うべきことと、言わざるべきことをさり気なくも慎重に選び取っている。だからこそ、たまに発する一言に、男は想像力をかきたてられる。その真意を探ろうとして、一生懸命になってしまうのだという。

言動に限らず。洋服もメイクも、感情だって同じこと。すべてを強調するのではなく、隠すところと、見せるところのバランスやコントラストから、美やエロスは生まれるし、男の興味をそそるのだと。

秘密めいた女に、男はいつだって引きつけられる。

これは、恋愛関係にもそのままアテはまること。

「すべてを分かち受け止めあう」意味を履き違えないこと

恋愛経験が浅いうちは、付き合っているならすべての気持ちを言い合いたい、恋人ならお互いのすべてを知っているべきだと思っている女子は多い。私も20代半ばまでは、そう思いこんでいたけれど、話し合うべきことを話すことと、感情のままに相手に自分を垂れ流すこととは全然別モノだと思う。

汚い自分もダレた自分も淋しさやグチも、すべての自分を暴露するなんて、自分が楽になりたいだけの甘えでしかないと思う。恋人はゴミ捨て場じゃないのに、相手を思いやらずに自分のダメなところをどんどん預けるなんてかわいそうだ。

恋愛しているなら相手のためにキレイでいたい、素敵な自分になりたいと思う気持ちがあるはずで、恋人の前でリラックスすることと、ダラけることもまた別問題なのだと思う。