不倫、ダメ男、不感症。恋の持病を治す薬(3ページ目)

過去の恋を消化するための、内観術

毒素がたまったり、風邪をひいたりするのはからだだけではない。心のデトックス法や休息として、自分の心の内側を見つめるための簡単な方法を知っておきたい。

恋の病巣が眠っている錆び付いた箱を開くには、「内観」するのがいちばんだ。最近、よく聞くコトバ、「内観」とは、自分の内側を見つめてみること。本格的な方法としては、父、母、兄弟姉妹など、自分の身近な人（時には自分の身体の一部）に対しての今まで、自分が

1.してもらったこと
2.して返したこと
3.迷惑をかけたこと

の3つのテーマにそって繰り返し思い出す。小学校時代は？　中学校、高校、時代は？　20代は……と順を追ってゆっくりと浮かべていく。ツラいことを思い出しても、自己反省したり、責めたりしなくていい。よろこびも悲しみも、ただ、そこにある感情を見つめること。これを行うことにより、自分や他者への理解・信頼が深まり、依存症などの心の病気から人間関係のトラブル、愛情問題まで解決の道が見えてくるという。

恋愛の内観に焦点を絞るなら、今まで出逢った恋人や本気で愛した人に対して、上記の、１～３を浮かべていくといいかもしれない。自分の恋愛癖、傾向、そして持病が見えてくるはず。そして、どんな心の病も自覚したとたんに、７割方は癒されてゆく。

ひとりでグルグルグルグル、自分の内側で堂々巡りして……。それはとても苦しい作業だけれど、続けると本当に変わってくる。他人は変えられないけれど、自分の心は自分次第で変えられる。

次のページでは、アンジェラ・アキのシンプルな内観法をお伝えします。