恋愛/アラサー女子向け恋愛コラム

30代後半は結婚適齢期!女性にとっての“大人婚”の法則

30代後半の女性が結婚ラッシュ!彼女たちが手に入れたのは20代とは異なる、地に足のついたリアルな幸せ“大人婚”だ。30代後半は30代における結婚適齢期?その幸せの法則に迫ります。20代のうちに、結婚の波に乗らなかった人は、30代後半で再びチャンスがめぐってくる?

執筆者:All About 編集部

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30代後半は女性の結婚適齢期!

30代後半は結婚適齢期?

30代前半よりも、後半女性のほうが納得のいく結婚を決めている率が高いのはどうしてだろう?

せつなくなるほどの時の速さに恋愛も人生も変わらないことを嘆いている人もいるかもしれない。だけど、運命の波はいつだって突然やってくる。

周囲の知人・友人女性が一気に3人結婚を決めた。それも全員が30代後半。私よりもいくつか年上の女性たちだ。わりと、突然の出来事だ。なぜ、いきなり結婚? 30代後半にも“かけこみ婚”ってあるのかな?

3人とも、結婚は当分ないように見えていた。なぜかというと、まず、みんな仕事がとてもできるし、自立していて、友だちも多く、いつも忙しそうだったから。30前後の頃は周囲の波に飲まれて、「結婚したい」と思っていたかもしれないけれど、とっくにそんなアセりからは抜け出している。本人たちから「結婚したい」という言葉も聞いたこともなかったし……。

恋人の影がまったく見えなかったA子さん(37歳)は、実は同級生でバツいちの彼と1年ほど付き合っていたのだという。15年来の友だちで、ずーっと何にもなかったけど、一緒に旅行に行ったのをキッカケに付き合いはじめ、同棲するようになり、結婚にまでいたった。

B子さん(38歳)は、行きつけのバーで同じく常連だった9つ年下の彼と結婚。彼は、テレビ局のADゆえに、忙しいわりに低収入。男としても、まだまだ落ち着く気もないだろうと思っていたら、付き合って2年で結婚することになった。

そして、いちばん驚いたのはC子さん(39歳)だ。39歳という文字面だけを見ると、40手前のアセリが感じられそうだけど、彼女はスーパーのつくモテ女だった。39歳にして、フェミニンで潤いのあるいい女。ズバ抜けて頭がいいけど、男好きする可愛らしさも持ち合わせていて、いつも恋人がいる。高収入だし、ちょっとフェミニズム入ってるし、生涯現役で恋愛できそうな希有なタイプ……だから、別に結婚願望はナイだろうと思っていたのだ。しかし、半年前、会社のイベントで出会った10歳年下の後輩と結婚を決めた。

みんな一様に、「結婚願望はそれほどなかったけど、今の彼に出会って結婚してもいいなと思えた」「自然に結婚に流れていった」のだという。3人の話に驚きながらも、ふと気づく。

30代後半の後半--37-39歳は、30代における結婚適齢期なのかもしれないと。20代のうちに、結婚の波に乗らなかった人は、30代後半で再びチャンスがめぐってくる。
 
<目次>
 

20代後半で女はひとつの選択に迫られる

働きはじめて数年、少し周囲が見えてきた20代後半。女はそれまでの恋愛に自分なりの答を出す。

働きはじめて数年、少し周囲が見えてきた20代後半。女はそれまでの恋愛に自分なりの答を出す。

20代後半で長い恋愛を終わらせた私に、当時、可愛がってくれていた某女性社長は言った。「今、別れたら、当分、結婚はないわね」と。あの頃は全然分からなかったけれど、今なら、あの言葉の意味がうっすら分かる。

人生の折々に“運命の選択”というものがあるならば、20代後半のあの時、私は1度、選んだのだろう。半ば無意識のうちに。結婚して落ち着くよりも、まずは、仕事で行けるところまで行こう--と。そんなに単純な心境ではなかったけれど、あの時、「自分にはこの選択しかない」と思っていたのはたしかだ。

同世代の友人も、同時期、27~29歳に大きな恋愛を終わらせていた人はすごく多かった。事情は十人十色だけど、大きくくくれば、みんな似たような選択をしていたのかもしれない。家庭を作るより先に、自分や仕事を育てようと。

反対に、長年の恋を実らせて結婚した人も多かった。今振り返ると、20代後半は「まずは結婚する/しばらく仕事を最優先させる」のいずれかを選ぶ時期だったのかもしれない。もちろん、「どっちも取る」という選択肢もあっただろうけど、それは形の上でどちらも手に入れただけのこと。本当はどちらかを優先させて力をかけてきたはずだ。

恋愛も人生もペースは人それぞれだけど、人間として女として成長していく過程で誰もが通りすぎるポイントがある。20代後半で恋を終わらせ、「しばらくは仕事」を選んだ人の多くは、30代前半、結婚とは遠かった。結婚願望があろうとなかろうと、恋愛していようといまいと、自分を育てることに夢中になっていたように思う。

そして、それが一段落した30代後半以降、再び結婚の契機がめぐってくるのかもしれない。

30代後半で手に入れる結婚は、20代の結婚とは違う。成長した等身大の自分にしっくりとくる、地に足のついたリアルな幸せが感じられる結婚--言うなれば、大人婚だ。
 

大人婚を手に入れる鍵は、自分らしく生きる術

本当に欲しいものが何なのかわからなければ、手に入れることはできない。

本当に欲しいものが何なのかわからなければ、手に入れることはできない。

大人婚を手に入れた3人には、いくつかの共通項がある。それは言い換えれば、大人のリアルな結婚を手に入れるために必要なメソッドだ。

■ 恋や仕事や自分ひとりの時間に、充足感を得られた

「結婚したい」と口では言うものの、仕事も自分もすべてが中途半端。エネルギーが不完全燃焼だった、20代後半。無我夢中で走って、心身ともに基礎体力がついてきた30代前半を経て、やるだけのことはやったなと充実感を得られるようになるのが30代後半なのだろう。恋愛欲求の強い人も、30半ばまで濃い恋愛経験を積めば、かなり満足感があるし……。あらゆる面で自分のペースを知り、自分を確立しながらも、相手を受け入れる度量もできる。3人とも、今後、自分はどんなスタンスで仕事をしていきたいのか、なぜ結婚するのか上辺だけではない答えを見つけたからこそ、自分らしいリアルな結婚へとたどりついたのだと思う。

■“自分にとってのイイ男”を見つけた

バツいち、年下、低収入など、一見、世間的には条件の悪い相手を選んだ3人。一般的に誰が見てもイイ男ではなく、ちゃんと自分にとってのイイ男を見極められるようになり、選んだ。“大人婚”に必要なのは、人に羨ましがられる相手でも、刺激的な恋愛をさせてくれるようなドンファンでもない。一緒に歩んで行ける地に足のついたパートナー。それは、恋に恋したり、結婚に固執しているうちは出会えない。地に足のついた生活の中で自然に出会えるものなのだろう。その証拠に3人とも、自分の生活ベースや生きるスタンスが確立されていて、その中で自然とパートナーに出会っている。

■ “流れ”に乗る術を身につけた

A子さんは彼と付き合う前、同級生仲間とグループで旅行に行くはずが他の人が行けなくなって「15年来の友だちだし、軽いノリで2人で行っちゃうことになった」のだという。それが付き合うキッカケになった。

B子さんは彼と付き合ってまもない頃、出張に行った彼を追いかけて東京から北海道まで飛んだのがキッカケでお互いが本気モード変わった。「前の晩に彼と電話で話していて、『会いたいね。来ちゃえば?』と彼に言われたからホントに行っちゃった(笑)」。

C子さんにもコレにとても近いエピソードがある。人生を生きる術は万事流れに乗ること--と、よく言うけれど。本当にその通り。自分の意志よりも、もっと大きな流れに乗るべき時がある。

だけど、常日頃、忙しさに流され、情報に埋もれて漠然とした不安を抱えている私たちは、“いい流れ”に気づけなかったりする。気づけない流れには意味がない。反対に、流れもないのに、結婚したいという願望だけが先走って、いきなり飛び込んでも物事は進まない。
 

30代後半にしか味わえない幸せの形

 
 今を生きる女性の想いを繊細に描きつづける唯川恵さんのエッセイには、30代女性への愛あるヒントがたくさんつまっている。

 今を生きる女性の想いを繊細に描きつづける唯川恵さんのエッセイには、30代女性への愛あるヒントがたくさんつまっている。


“大人婚”に必要な3つの項目って、どれも、結婚だけじゃない、自分らしく生きる術である。自分を知って、自分で自分の人生を充実させられたら、むやみな欲望に振り回されない。地に足のついたリアルな結婚が叶うのだろう。生きる術を知れば、30代後半でなくとも20代でも大人婚にたどりつけるし、生きる術を知った結果、「やっぱり独身がいちばん!」という人もいると思う。それはそれで幸せなことだ。

私にとってはまだ未開の地だけれど、必ず来る30代後半。自分を育てて、生きる術を知れば、どの道を選んでも人生はもっと開かれそうで、とても楽しみだ。

■本日の恋の栄養素

『風姿恋伝』 唯川恵

20代に10年間のOL経験の後、作家になり、45歳で幸せな結婚を手に入れた小説家の唯川恵さんの言葉には、すみずみまでリアリティがある。本書は、揺れる30代をハッピーに導くエッセイ集だ。「変わりたいけど、今更遅すぎ?」「私の人生、本当にこれでよかったの? 」……仕事や恋だけじゃなく、結婚、出産、将来の不安など、様々な悩みを抱える30代女性に、「悩んでいるのは私だけじゃない!」と思わせてくれる。

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