男にとって、不倫は永遠の甘い夢。
男にとって、不倫は永遠の甘い夢。責任をとるという発想はそうそう生まれない。一方、一条ゆかり先生いわく、「女とって不倫は決して安眠できないハンモック」なのだという。なるほど。 |
微妙に不倫に否定的な発言をする私に、友人で、いまだ現役恋愛中の既婚者Tさん(結婚15年目/40代男)は言った。
「恋愛するなら既婚の男でも未婚の男でも同じだよぉ~。結婚が目標なら別だけどね」
なんて身勝手なんだろうと驚きつつも、その明るく軽~い口調に笑ってしまった。独身の30女にとって、不倫は“辛酸を含む現実”でも、既婚の男にとってはいくつになっても不倫は“甘い夢”なのだ。無邪気で無責任で身勝手な夢。何も既婚男に限らない。独身の男だって、「恋愛」のはじまりは、きっと同じくらい身勝手で考えナシなのだろうと思う。
もちろん、既婚の男の場合は、第三者(=妻や家族)を傷つけている時点で罪深いと思うけれど。
そんなもろもろの事情や男の身勝手を受け入れて、どんなに大変な状況にも耐えられる(要するに、心身ともに自立していることが前提)なら、たぶん、不倫は軽くもディープにも楽しめるのだろう。でも、耐えられないなら、心身ともに擦り切れてしまう。それは年齢を重ねた女にとって、清潔感や活力を失うという危機にもつながってしまう。擦り切れないでいられる自信がないなら、不倫には簡単には手を伸ばさないほうがいいと思う。
私の恋愛の大師匠、マンガ家の一条ゆかり先生が放った名言がある。
「不倫はハンモックのようなもの。一時的に寝るにはとても気持ちがいいけど、ずっと寝ていると足腰がいたくなってしまう。決してベッドのように安眠はできない」
せつないけれど、本当にその通りだと思う。
■本日の恋の栄養素
『恋のめまい愛の傷』 一条ゆかり著
優しくて愛情深い兄と野性味あふれ純粋な弟という対照的な2人の男性に愛され、翻弄される更紗。女なら、こんな男に愛されてみたい!という欲求を満たし、恋のせつなさを存分に味わわせてくれる名ラブストーリー。読み返すほどに深みを感じる傑作!
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